後悔役に立たずなら、過去を認めて前を向くしかない
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先日公式ブログの方で「過去に感謝を、現在に信頼を、未来に希望を」という記事を書きました。
人によって違いはあるかと思いますが、私の場合は「過去に感謝できるようになる→現在に信頼をおけるようになる→未来に希望を持てる」の順番です。
「潜在意識の力を使って、今の延長線上で考えるのではなく、自分の理想の姿をイメージできたら現状も変わる」と教える人もいます。
しかしながら、私の思考の癖として、理想と現実との間にギャップがある場合に現実に引っ張られる傾向があります。このため、目標を掲げたら行動が変わるというようにはなかなかいかないのです。
「過去に戻れるなら、いつに戻りたいですか?」という質問されることがたまにあります。
私だったら、「高校一年生の頃か、もしくは、社会人一年目の頃かなぁ」と思います。ただ、現実的には映画の世界ではないので、過去に戻ることはできません。また、百歩譲って過去に戻って人生をやり直せるにしても、今の考え方でその当時と違う選択ができるとは限りません。
過去に置いても、その当時の自分は自分なりにベストの選択をしてきたはずです。もちろん、もっとお金があれば、もっと時間があれば、というように、「もっと◯◯なら、□□したかった」ということはあったかと思います。
しかしながら、その当時の置かれた現状の中で、A B C という三つの選択肢が残されたとしたら、自分ではベストだと考えたAという選択肢を選び、わざわざワーストと感じるCを選ばなかったはずです。
そのような過去における決断とそれに伴う行動の結果、現在の私がいる訳で、過去に戻って、別の決断をして、違った行動を行うことはいまの自分を否定することにもなります。
したがって、私の場合は「過去に感謝を」と言っても、心の底から感謝して「ありがとう!」という感謝というよりは、「まぁ、できないわりにはなんとか頑張ったよね」というぐらいの感謝かもしれません。
この場合、優秀である自分を前提とすると、「どうしてあの時、あんなことをしたんだ」という批判になります。一方で、自分は優秀ではないという前提に立てば、「あの時はあれが精一杯だったよね」という承認になります。
このような考え方は「感謝が足りない」「自分を過小評価しているからダメだ」とか、「自分を甘やかしている」と指摘されるかもしれません。
しかしながら、私の場合、どうしてもできていない部分に目がいく傾向があるので、過去の自分をいったん突き放して認めてあげることで、現在の自分に対しても、「あの時に比べれば、少しは成長したよね」と信頼をおけるようになります。
妻からは「ややこしいよね」と言われますが(笑)、このややこしい自分だからこそ、業務フローなどを人が変わっても、仕事がスムーズに回るようにシンプルに設計するのが得意なのだと紐づけています。
人の長所や短所もあざなえる縄の如しです。世間一般からすれば、「それって直した方が良いよね」と言われることも、それをとことん突き詰めていくと、個性となり、新たな価値を生み出します。
今は時代の大きな変わり目。過去を後悔している人も、現在に満足していない人も、未来に展望を抱けない人も、考え方や捉え方を変えると、状況が大きく変わる可能性があります。
私自身は潜在意識の存在や潜在意識の使い方について、とやかく言える立場ではありません。ただ、思考を変えれば、行動が変わり、行動が変われば、結果が変わることだけは事実として間違いありません。
新年度のスタートに向けて、自分の思考の癖を知っておくことはこれからの更なる飛躍を図るためにかなり有効です。
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