高校生たちが来月打ち上げ予定の小型ロケットを見学 南相馬
全長6メートルあまりの小型ロケットを打ち上げる実験が福島県南相馬市で来月行われることになり、地元の高校生たちがロケットを見学しました。
震災と原発事故で被災した南相馬市は、産業の復興につなげようと宇宙関連産業の誘致などに力を入れていて、市内で創業したベンチャー企業、AstroXはロケットの実用化を目指しています。
25日は、千葉工業大学と共同開発し、来月9日に打ち上げ予定のロケットの見学会が行われ、地元の高校生36人が訪れました。
見学会では全長6.5メートル、直径34センチのロケットを前に、大学教授が、強い推力を生み出すため、よく燃えるプラスチックの固体燃料を開発したことや、宇宙空間に人工衛星を投入するロケットの開発を目指していることなどを説明しました。
この企業は、8月に小規模な実験を行い、県内で初めてロケットの打ち上げを成功させ、今回の打ち上げでは8キロの高度を目指しています。
見学した高校1年の男子生徒は「福島県でロケットを打ち上げていると知りませんでした。成功して欲しいです」と話していました。
「AstroX」の小田翔武CEOは「興味を持って見てもらえてよかった。地元の人たちと一緒に宇宙産業を盛り上げたいので課題を修正して成功させたい」と話していました。