アバター無償で243回作り直させる VTuber大手が下請法違反

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高島曜介
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 Vtuber(Vチューバー)のアバター作成を委託した下請け業者に、作り直しを無償でさせたなどとして、公正取引委員会は25日、Vチューバーの所属事務所大手を運営し、動画配信事業などを展開する「カバー」(東京都港区)の下請法違反(不当なやり直し)を認定し、作り直し分の費用の支払いや再発防止を求める勧告を出した。

 Vチューバーは、アニメのようなアバター姿でユーチューブに動画を投稿するバーチャルユーチューバー。市場調査会社「矢野経済研究所」によると、Vチューバーの市場規模は2023年度、国内で800億円に達したと見込まれる。カバーはアイドルVチューバーが多数所属する事務所「ホロライブ」を運営し、動画配信による広告収入や関連グッズ販売などで23年度の売り上げは約300億円を超えた。

 公取委によると、カバーは遅くとも22年4月以降23年12月まで、Vチューバー用のアバター作成を委託した下請けの23事業者に対し、事業者側に責任がないのに、納品されたアバターの作り直しを無償で計243回させたという。下請けの大半はフリーランスだった。

「影の濃さ」「髪の動きをより滑らかに…」

 カバーは下請け業者にイラス…

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この記事を書いた人
高島曜介
東京社会部|調査報道担当
専門・関心分野
事件、外交、安全保障