渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

食にみられる各国文化

2024年10月25日 | open



英国の国民大衆食であるフィ
ッシュアンドチップスは本場
で食べると決してうまい物で
はない。
ところが、日本で食べるとか
なりいける。
これはどうしたことか。
ポテトチップもそうだ。日本

の物が一番味としても高度な
位置にある。
ポテトチップは米語で、英語
ではクリスプと呼ぶが、発祥
は英国だ。
だが、日本のポテチ―が世界
一ウマい。

世界各国の食を否定する訳で
はないが、日本の食文化は世
界トップだと私は感じる。
和食は世界の雄だが、日本で
の洋食も日本人が作る物は最
高だ。
ビールなども本場西欧よりも

日本のビールが頭抜けておい
しい。
ウイスキーの場合は日本製は

没個性での高品質を狙うとい
う誤った方向で品質からジャ
パニーズという位置を確保し
た。
だが、アイラ物やバーボンに
みられるような強烈な個性を
オリジナリティとして発揮す
る方向性は日本のウイスキー
は採っていない。出来の良い
いい子ちゃんの優等生のつま
らぬウイスキーしか日本は作
らない。確かにおいしく高品
質だが、その高度さは没個性
に直結している。
ジャパニーズウイスキーの個
性は何か?と問われて一言で
表現できるテイスターは世界
に一人もいないだろう。
アイラあたりはスモーキーと
ドンズバで表現できるし、バ
ーボンはメロウな芳醇と言う
事もできるが、日本のウイス
キーは何だ?と問われたら答
えは存在しない。
これはいくら美味い物を作ろ
うとも酒造りの方向性を見誤
っていると思える。
やはり日本は清酒や焼酎のほ
うが独特の世界観を放つ。
最近では日本製ジンがウイス
キーと同じ方向性で指標を
見誤っている。1本5000円の
ジンを作るなどというのも、
ジンは何であるのかを見失っ
てしまい、特定層の高級嗜好
性を満たすだけの物に成り下
がってしまっている。
そうしたモノヅクリは間違い
だ。ジンはロレックスではな
いのだから。セイコーやシチ
ズンのように広く大衆に愛さ
れる立ち位置が英国でのジン
なのだから。


それでも、日本人独自の世界
的に稀有な
繊細さこそが日本
の食文化を
いにしえより高度
領域に引き上げたのだろう
感じる。
これはオートバイにしても全
く当てはまる事で、今でも日
本人が作る二輪は世界最高峰
の技術と機能と品質を有して
いる。
繊細な心を持ちながら妥協を
ゆるさない。いい加減な仕事
は拒否する。
そうした日本人らしさが、食
や工業製品、とりわけ二輪に
現出していると思える。
海外製のバイクに接すると、
イタリア製だろうが英国製だ
ろうが、造り込みはかなり出
鱈目だ。米国製などは日本製
部品を使用しないとまともに
走りもしない。中華製などは
論外。
かろうじて、ドイツ製品が世
界的高品質を二輪でも四輪で
も保持しているが、日本製と
比較すると日本製のほうが上
を行く。

日本人が作り出すモノは、日
本人にしか完成させられない
品質と内実を持っているのは
現実だ。
今でも中身においてはジャパン
アズナンバーワンである事は
論を俟たない。

日本人が出鱈目やりだしたら
この国はオシマイですね。
何事も。


 
 


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