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 Windowsはアップデートのたびに機能やメニューが更新されるが、慣れ親しんだ操作方法や画面まで一変させるのは大迷惑。マイクロソフトからのさまざまな提案も煩わしい。こんな“お仕着せ”を受け入れる筋合いはない。自分なりに使いやすくカスタマイズするのが正解だ。

 Windows 11で大きく変わった操作の1つが右クリックメニュー。簡略化されてシンプルになったが、選択する項目によってはひと手間増えることもある(図1)。「Shift」キーを押しながら右クリックすると以前のメニューも出るが、いちいちキーを押すのは面倒。レジストリを編集すれば、以前の右クリックメニューを取り戻せる(図2図5[注1]

[注1]レジストリエディターを用いる場合、当該部分以外を誤って編集するとパソコンが起動しなくなる恐れがあるので、事前にバックアップしておくのが望ましい。レジストリエディターの「ファイル」→「エクスポート」から「エクスポート範囲」を「すべて」に指定して実行する
図1 Windows 11の右クリックメニューは簡略化されたが、よく利用する操作にひと手間余計にかかる場合もある(左)。22H2以降であれば「Shift」キーを押しながら右クリックすると以前と同様のメニューが表示される(右)。新メニューがまったく不要ならレジストリを編集すれば「Shift」キーを押さずに済む(図2~図5)
図1 Windows 11の右クリックメニューは簡略化されたが、よく利用する操作にひと手間余計にかかる場合もある(左)。22H2以降であれば「Shift」キーを押しながら右クリックすると以前と同様のメニューが表示される(右)。新メニューがまったく不要ならレジストリを編集すれば「Shift」キーを押さずに済む(図2~図5)
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図2 タスクバーの検索ボックスなどから「レジストリエディター」を起動。「コンピューター¥HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Classes¥CLSID」を開く(1)。「CLSID」を右クリックして「新規」→「キー」を選択する(2)~(4)
図2 タスクバーの検索ボックスなどから「レジストリエディター」を起動。「コンピューター¥HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Classes¥CLSID」を開く(1)。「CLSID」を右クリックして「新規」→「キー」を選択する(2)~(4)
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図3 「新しいキー#1」が作られるので、これを半角の「{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}」という名前に変更してこのキーを右クリック(1)。「新規」→「キー」と選択する(2)(3)
図3 「新しいキー#1」が作られるので、これを半角の「{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}」という名前に変更してこのキーを右クリック(1)。「新規」→「キー」と選択する(2)(3)
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図4 「新しいキー#1」を半角の「InprocServer32」に変更(1)。「InprocServer32」が選択された状態で、右側の「(既定)」をダブルクリックする(2)
図4 「新しいキー#1」を半角の「InprocServer32」に変更(1)。「InprocServer32」が選択された状態で、右側の「(既定)」をダブルクリックする(2)
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図5 「値のデータ」が空欄であることを確認して「OK」を押す(1)(2)。あとはパソコンを再起動すればよい。なお、図1で「Shift」キーを押した際のメニューとは少し異なる[注2]
図5 「値のデータ」が空欄であることを確認して「OK」を押す(1)(2)。あとはパソコンを再起動すればよい。なお、図1で「Shift」キーを押した際のメニューとは少し異なる[注2]
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[注2]元の右クリックメニューに戻すには、図3で作成したキー「{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}」を右クリックして「削除」を選択。誤ってほかのキーを削除しないように十分注意すること