交通事故で顔面崩壊の「時かけ」女優「フランケンシュタインみたい」…5年で手術5回

 29年前の交通事故で顔面が“崩壊”し、19歳の若さで芸能界を引退した女優・岡寛恵(当時は岡谷章子)が11日、TBS「爆報!THEフライデー」に出演。ガラスが突き刺さり、顔面が裂傷するなどの大けがを負い、5年間で5回の顔面形成外科手術を受けたことを明かした。

 岡は1980年、11歳で芸能界デビューし、大林宣彦監督の尾道三部作の一つ、「時をかける少女」(1983年公開)でヒロイン・原田知世の妹を演じた。順調に芸能界での仕事を続けていたが、19歳の時、乗っていた車が衝突事故を起こし、助手席で寝ていた岡は、フロントガラスに顔面を強打。顔にガラスが刺さるなど、20カ所以上の傷を負った。

 事故から1カ月後、包帯を外すと、無数の傷の縫合口が残り、傷痕も赤く腫れ上がっていて、「フランケンシュタインみたいだった」と絶望したという。

 “顔”を失い、岡は19歳で引退。21歳で医師から「顔面形成外科手術」を提案され、5年間にわたり、5回、皮膚の縫合手術を受けたことを明かした。事故直後からは比べものにならないほど、傷痕は目立たなくなり、手術は成功といえる。それでも、「(右)口元の傷は今でもとても気になってます」と話す。右目のあたりにはZ型の傷痕も残る。

 独身で母と2人暮らし。番組では大林監督と35年ぶりの再会を果たし、「顔に傷を負ってでも、それでも続けていこうという強い気持ちでいられるのは、13歳の時の経験と、その時感じた気持ちがあるから。だからこうしてお会いできたのは、胸がいっぱいです」と涙を流した。

 岡は現在、声優として、「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチの吹き替えや、シャーリーズ・セロン、ケイト・ウィンスレットの声などを担当する売れっ子となっている。

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