知床観光船沈没事故 遺品のカメラ見つかる 両親が画像を公表

おととし、知床半島沖で観光船が沈没した事故で、亡くなった千葉県松戸市の男性のデジタルカメラが見つかり、撮影された船上からの風景などの画像を両親が公表しました。

おととし4月、知床半島の沖合で「知床遊覧船」の観光船が沈没した事故では、乗客と乗員あわせて20人が死亡、6人が行方不明になっています。
亡くなった1人で、週末の休みを利用して観光船に乗船していた松戸市の※ヌデ島優さんの(当時34)デジタルカメラの画像を、両親が公表しました。
ヌデ島さんの両親によりますと、デジタルカメラはことしの夏ごろにボランティアの捜索で海岸に打ち上げられているのが見つかったもので、両親が専門の会社に保存されたデータの確認を依頼し、およそ700の画像データを取り出すことに成功したということです。
画像はおととし3月から事故当日の4月23日までに撮影されていて、多くが知床の自然を写したものですが、▽観光船が出航する前の運航会社の事務所や▽乗船中に撮影された海や岸壁などもあったということで、両親は、このうち8つの画像を弁護士を通じて公表しました。
ヌデ島さんの両親は、「息子のデジカメが見つかったことは本当に奇跡であり、息子が思い出の写真をどうしても私たち家族に見せたかったのではないかと感じています。その強い想いが、今回の奇跡を起こしてくれたように思えてなりません。息子が最後に目にした景色を私たちも見ることができ、感慨ひとしおでした。ですが、息子はきっと、デジカメを持って家に帰り、私たちに写真を見せながら楽しかった旅の思い出を話したかっただろうと思うと、その無念さに胸が締めつけられ、悲しみを新たにしました」とするコメントを出しました。
※ヌデは「木偏」に「勝」、「勝」は上の点が「八」

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