グラミー賞受賞の音楽クリエイター達と商品共創!待望の密閉型ヘッドホンが誕生!
ソニー広報部のNNです。9/5に海外向けに密閉型モニターヘッドホン新製品「MDR-M1」を発表しました。映画製作の本場がハリウッドなら、音楽制作は米国ニューヨークで、数々の有名な音楽スタジオが集まっています。今回の新製品は、米国ニューヨークの「バッテリースタジオ」や「パワーステーション」に所属し、過去にグラミー賞のノミネートや受賞経験も持つ業界トップの音楽クリエイターの声を反映しながら商品づくりをしました。こうして生まれた「MDR-M1」の商品づくりに携わった企画・設計メンバーの声も交えてご紹介します。
プレスリリース(英文のみ):Sony Electronics Launches Closed Monitor Headphones with High Sound Isolation for Studio Sound Quality Anywhere | Sony Corporation of America
*日本国内では導入予定がない為、英文リリースをご参照下さい。
今回発売した「MDR-M1」は、密閉型構造で、独自開発のドライバーユニットを採用し、可聴帯域を超えるハイレゾの音域をダイレクトかつ正確に再現します。楽器配置や音の響く空気感といった演奏空間全体を広く見渡すことができ、原音のイメージそのままの音質で長時間装着しても快適な装着性を両立したヘッドホンです。
音楽制作のフローとは?
そもそも音楽はどの様なプロセスで私達の元に届けられるのでしょうか?楽曲が出来上がった後の音楽制作の流れは、主に下記の流れとなります。
①レコーディング
録音、ボーカル・コーラス・ギター・ベース・ドラム・シンセサイザーなど、音の1つ1つは別々に録音されています。
②ミキシング
録音された各トラック(音)の音量バランスや音色などを調整する作業。ボーカル・コーラス・ギター・ベース・ドラムなど同時に鳴るように組み合わせ、細かな調整作業を行います。
③マスタリング
ミキシングが完了した音楽ファイルを、流通させるメディア(SpotifyやiTunesなどのストリーミングや配信サービスなどのフォーマット)に適した音量・音質に調整する最終作業。
今回発売した「MDR-M1」は、主に音楽制作の前段である①と②の工程での使用を意識したヘッドホンです。
業界トップのサウンドエンジニアと共創
「パワーステーション」といえば、エアロ・スミス、ボン・ジョビなど数々の有名アーティストがレコーディングした音楽スタジオです。パワーステーションに所属するレコーディング・ミキシングエンジニアのAkihiro Nishimura氏は、グラミー賞やラテングラミー賞受賞経験を持つサウンドエンジニアで、今回の密閉型ヘッドホン「MDR-M1」制作にあたり、何度も議論にご参加頂き、どのような音質や使用感が求められるかアドバイスやコメントを貰いながら商品づくりに協力して頂きました。
木を貴重とした重厚感あるステキなスタジオ!
「MDR-M1」の音色バランスは、パワーステーションのスタジオAコントロールルームの印象に非常に近いと感じます。 レコーディングセッションでは、ミュージシャンや歌手が演奏したり歌ったりするときに何を聴いているかを気にすることが重要です。 「MDR-M1」はコントロールルームのヘッドホンで聴いているのと同じ印象が得られるので、聴き比べながら音楽を作りやすくなります。 快適なデザイン設計により、長時間のセッションでも音楽に集中できます。 「MDR-M1」 があらゆるレコーディング セッションの標準モニタリング システムになることを願っています。
「バッテリースタジオ」は、ニューヨークのソニーミュージックが保有する音楽スタジオで、身近な所ではNetflixで人気の「ストレンジャー・シングス」のサウンドトラックを手掛けた音楽スタジオです。バッテリースタジオに所属するマスタリングエンジニアのMike Piacentini(マイク・ピアセンティーニ)は、下記の様に述べています。
エンジニアとして、さまざまな環境で制作された楽曲を、常に変化するスピーカー システムで、さまざまなフォーマットに合わせて作業をしなければなりません。 レコード制作プロセス全体を通して、ニアフィールド モニター、マスタリング スピーカー、イマーシブ スピーカー セットアップのいずれで作業する場合でも、正確な基準点を提供するヘッドホンを使用することが重要だと考えています。 ソニーの素晴らしいヘッドホン設計チームと協力して、さまざまな使用ケースで周波数スペクトル全体にわたって正確なヘッドホンづくりに取り組んできました。「MDR-M1」 は、スタジオで聞いているサウンドがエンド ユーザーに可能な限り最良の形で伝わることを目指すクリエイターにとって、最適なヘッドホンです。
Mike Piacentini氏
NYと東京を何度も往復した商品企画・設計メンバー
五代目 耳型職人の商品企画・松尾 伴大さん(右)
今回、本場NYのサウンドエンジニアと蜜にコミュニケーションを取りながらクリエイターの声を反映し、実装を進めてきました。
新製品導入の狙いは?
モニターヘッドホンの新製品密閉型「MDR-M1」と、昨年発売した開放型の「MDR-MV1」は、企画初期の段階でそれぞれの構想がありました。モニターヘッドホンは密閉型が多く、長年レコーディングの工程で使用されてきた「MDR-7506」の用途を広げたいという思いで作りました。今回発売した「MDR-M1」は、主に音楽制作の前段であるレコーディングやミキシングの工程での使用を意識したヘッドホンです。
コロナ禍を経て、音楽制作の現場が大規模スタジオから自宅スタジオ等の小規模スペースでの制作など、ヘッドホンを使用するスタイルが普及し、音楽制作におけるヘッドホンの重要性が増しています。そうした中で、幅広い音楽クリエイターにとって、一つのスタンダードと言える商品を目指しました。「MDR-M1」が世界中で、長く使われ続ける製品になれば幸いです。
苦労した点は?
実際に自分たちでもパワーステーションでピアノやボーカルのレコーディングをするなどして、日本のレコーディングスタジオと米国のスタジオの音の違いについて身をもって体験しました。例えば日本語は母音が多い言語と思いますが、英語は歯擦音も多かったりと、言語による差もあります。また音楽のルーツも欧米はアフリカやラテン、またジャズやヒップホップなど多様で、ベースやキックドラムの存在感も邦楽とは違う印象を受けました。この辺りの差がスタジオで確認したい音の差としてもあると感じ、何度も試作機を持ってスタジオに訪問し、サウンドエンジニアと共に試聴して議論を重ね、音をその場で細かく調整して決めていきました。
こうしてクリエイターとの共創が結実し、誕生したヘッドホン「MDR-M1」。楽曲制作、楽器演奏される多くの方に手に取って貰えたら嬉しいです。
今回プロオーディオの世界に潜入し、その奥深さを初めて知りました。
NYで活躍するトップクリエイターと本格的に作り上げたヘッドホン「MDR-M1」
一人でも多くの方に知って貰いたいです。

