ドジャース×ヤンキース ワールドシリーズ 日程は?チケットは

大リーグのドジャースとヤンキースが43年ぶりに対戦するワールドシリーズは、第1戦のチケットの値段が高騰していて、公式の取り引きサイトでは最も安いチケットでも日本円で18万円を超えるなど注目が高まっています。

今回は、ともにホームランと打点のリーグ2冠に輝いたドジャースの大谷翔平選手と、ヤンキースのジャッジ選手の対決も大きな見どころになりそうです。記事後半では日本時間26日に始まるシリーズの日程も紹介しています。

ドジャースがワールドシリーズ進出を決めた試合のニュース動画は【NHKプラスで配信中】(2024年10月28日まで)↓↓↓

チケットは最安でも18万円超に

今シーズンのワールドシリーズはナショナルリーグを制したドジャースと、アメリカンリーグを制したヤンキースという伝統のある球団どうしが43年ぶりに世界一をかけて争います。

大谷翔平選手 今季 史上初の「50-50」

今シーズン史上初のホームラン50本、50盗塁の「50-50」を達成したドジャースの大谷翔平選手をはじめ、ホームラン58本を打ってアメリカンリーグのホームラン王を獲得したヤンキースのジャッジ選手など多くのスター選手がそろう対戦に注目は高まっています。

ヤンキース ジャッジ選手

ドジャースの本拠地、ロサンゼルスで行われる第1戦のチケットはすでに公式の販売サイトでは完売していて、ファンどうしがチケットの売買ができる大リーグ公式の取り引きサイトでは日本時間22日午前9時現在で
▽三塁側の最上段の席など最も安いチケットでも日本円で1席18万円を超えているほか
▽ドジャースのベンチ裏の席は1席およそ390万円と高騰しています。

ドジャース ベンチ裏は1席 約390万円に

また、別の販売サイトではバックネット裏の席は1席およそ880万円まで上がっています。

その第1戦で、ヤンキースは昨シーズン、サイ・ヤング賞を受賞したコール投手が先発すると発表しました。

今シーズンはけがで初登板が7月と出遅れたものの8勝を上げ、プレーオフでは3試合に先発して防御率3.31と安定したピッチングを見せています。

好投手相手に大谷選手をはじめとするドジャースの強力打線がどんな勝負を見せるのか、試合に向けて今後も注目は高まりそうです。

《ワールドシリーズ日程》

※日時は日本時間
NHKはBSで全試合中継予定

▽第1戦 10月26日(土)9:08@LA・ドジャースタジアム
▽第2戦 10月27日(日)9:08@LA・ドジャースタジアム
▽第3戦 10月29日(火)9:08@NY・ヤンキースタジアム
▽第4戦 10月30日(水)9:08@NY・ヤンキースタジアム
▽第5戦 10月31日(木)9:08@NY・ヤンキースタジアム
▽第6戦 11月2日 (土)9:08@LA・ドジャースタジアム
▽第7戦 11月3日 (日)9:08@LA・ドジャースタジアム

【注目は】両リーグの2冠王が対決

今回のワールドシリーズ、両チームの中心打者は、それぞれのリーグでホームランと打点の2冠を獲得しています。

▽ドジャース 大谷翔平選手
 打率 .310 HR54本 130打点
 ポストシーズン .286 HR3本 10打点

▽ヤンキース ジャッジ選手
 打率 .322 HR58本 144打点
 ポストシーズン .161 HR2本 6打点

◆ヤンキース 最多27回のワールドシリーズ制覇

ジャッジ選手 今季 HRと打点でア・リーグ2冠

アメリカ最大の都市、ニューヨークを本拠地に置くヤンキースはアメリカンリーグ東部地区に所属し、これまでにベーブ・ルースやルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオなど伝説的な名選手を数多く輩出している球団です。

ワールドシリーズ制覇の回数は30球団で最も多い27回で2位のカーディナルスの11回を大きく上回りますが、最後に頂点に立ったのは松井秀喜さんがワールドシリーズのMVP=最優秀選手を受賞した2009年で、ワールドシリーズ進出は今回が15年ぶりです。

ホームラン58本、144打点でアメリカンリーグの2冠に輝いたジャッジ選手を中心にホームラン41本のソト選手、同じく27本のスタントン選手などを擁する強力打線が持ち味で、今シーズンのチームのホームラン237本は30球団トップでした。

投手陣では左腕のロドン投手がチームトップの16勝をあげ、26歳のヒール投手が自己最多の15勝をあげて躍進しました。

右ひじの炎症で出遅れたエースのコール投手もシーズン後半は防御率2.76と安定したピッチングを見せていて、リリーフでは抑えのホームズ投手が30セーブをあげています。

現在のチームには日本選手はいませんが、過去には松井さんのほか、田中将大投手や黒田博樹さん、イチローさん、伊良部秀輝さんなどが所属してきました。

ヤンキース在籍 松井秀喜さん

東西の名門球団が43年ぶりに顔合わせ

1903年にワールドシリーズが始まってからドジャースはこれまでに21回進出していて、このうち7回ワールドチャンピオンになっています。

一方のヤンキースはこれまで40回進出して27回ワールドチャンピオンになっていて、出場回数と優勝回数はともに大リーグ最多です。

ワールドシリーズで両チームの対戦が実現するのは1981年以来43年ぶりで、このときは4勝2敗でドジャースが制しました。

ドジャースがニューヨークのブルックリンを本拠地としていた時代も含めてこれまでワールドシリーズで11回対戦し、それぞれヤンキースが8回、ドジャースが3回頂点に立っています。ただ、ドジャースが本拠地をロサンゼルスに移してからは優勝は2回ずつと五分になっていて、今回はどちらが制するか注目です。

ドジャースが初めて世界一に輝いたのは1955年で、このときの相手もヤンキースでした。

ドジャースは1988年に6回目のワールドチャンピオンに輝いて以降は30年近くワールドシリーズから遠ざかり
▽2017年にはダルビッシュ有投手と前田健太投手
▽2018年には前田投手を擁してワールドシリーズに進出しましたが、いずれも敗れました。

そして、新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年に、現在もチームに所属しているベッツ選手やカーショー投手、マンシー選手などを中心に32年ぶり7回目のワールドチャンピオンに輝いています。

《両チーム勝ち上がり:両リーグの最高勝率》

ことしのワールドシリーズは、ともにレギュラーシーズンで最高勝率を記録したチームどうしの対戦となりました。

【ドジャース】
ナショナルリーグ西部地区を98勝64敗で制したドジャースは地区シリーズで同地区2位のパドレスと対戦し、3勝2敗で勝ち上がりました。

ワイルドカードから勝ち上がったメッツとのリーグ優勝決定シリーズはドジャースがニューヨークで行われた第3戦と第4戦を連勝して王手をかけ、その勢いのまま4勝2敗で勝ち上がりました。ドジャースは勝った4試合はいずれも8得点以上で、強力打線が持ち味を発揮しました。

【ヤンキース】
アメリカンリーグ東部地区を94勝68敗で制したヤンキースは、地区シリーズで中部地区2位のロイヤルズと対戦し、3勝1敗で勝ち上がりました。

中部地区を制したガーディアンズとのリーグ優勝決定シリーズではヤンキースが第1戦と第2戦に連勝して勢いに乗り、4勝1敗で勝ち上がりました。こちらも5試合すべてが3点差以内の決着で、ヤンキース打線はシーズンで47セーブ、防御率0.61とガーディアンズの絶対的守護神だったクラーセ投手を打ち崩しました。

《過去の日本選手 ワールドシリーズ出場は14人》

これまで大リーグのワールドシリーズに出場した日本選手は14人で、このうち7人が頂点に立ちました。

今回のワールドシリーズで大谷選手がホームランを打てば2009年の松井秀喜さん以来となるほか、山本由伸投手も先発が予想されていて、勝利をあげると2007年の松坂さん以来2人目となり、それぞれ活躍が期待されます。
(○:ワールドチャンピオン)

【投手】

▽伊良部秀輝さん
 ○1998年 ヤンキース(出場なし)
 ○1999年 ヤンキース(出場なし)
▽松坂大輔さん
 ○2007年 レッドソックス(日本選手 初勝利投手)
▽岡島秀樹さん
 ○2007年 レッドソックス
▽上原浩治さん
 ・2011年 レンジャーズ(出場なし)
 ○2013年 レッドソックス
▽建山義紀さん
 ・2011年 レンジャーズ(出場なし)
▽田澤純一さん
 ○2013年 レッドソックス
▽ダルビッシュ有 投手
 ・2017年 ドジャース
▽前田健太 投手
 ・2017年 ドジャース
 ・2018年 ドジャース

松井秀喜さん 2009年 ワールドシリーズでMVP

【野手】

▽新庄剛志さん
 ・2002年 ジャイアンツ(日本選手初ヒット)
▽松井秀喜さん
 ・2003年 ヤンキース(日本選手初ホームラン)
 ○2009年 ヤンキース(ワールドシリーズMVP)
▽田口壮さん
 ・2004年 カーディナルス
 ○2006年 カーディナルス
 ○2008年 フィリーズ(出場なし)
▽井口資仁さん
 ○2005年 ホワイトソックス
 ○2008年 フィリーズ(出場なし)
▽松井稼頭央さん
 ・2007年 ロッキーズ
▽岩村明憲さん
 ・2008年 レイズ
▽青木宣親さん
 ・2014年 ロイヤルズ
▽筒香嘉智選手
 ・2020年 レイズ

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