「関係冷めきり家庭内別居」…妻を有毒メタノールで殺害か「大手製薬会社の元社員」逮捕直後の戦慄言動
警察は、事件と自殺の両面から捜査を始める。その結果、容子さんに自ら命を絶つような理由は見当たらず、口から摂取したにもかかわらず自宅にメタノールがなかったことが判明。何者かに混入された可能性が高いとし、警察は他殺と断定した。
「吉田被告は、仕事柄メタノールをあつかっていました。第三者が介入した様子もなく、警察は吉田被告が容子さんの病死を偽装したと考え逮捕に踏み切ったんです。容子さんは日常的に紙パックの焼酎を飲んでいたとか。吉田被告は、あらかじめ焼酎にメタノールを混入させたとみられています」(同前)
吉田被告は有名国立大学の大学院を修了後、’07年4月に「第一三共」に入社。社会人として別の国立大学大学院に通い博士号を取得し、2年間アメリカへも留学している。一方の容子さんも名門国立大学大学院を出た後「第一三共」へ。同期の吉田被告と結婚すると退社し、事件当時は小学生だった長男と3人暮らしだった。
だが夫婦関係は、5年ほど前から崩壊していたようだ。
「吉田被告は調べに対し『家庭内別居だった』と話しています。関係者によると、吉田被告の浮気で関係が悪化していたという噂も出ている。夫婦には会話もなかったそうです。吉田被告は、容子さんにより家から閉め出されることもあったとか。しかし容疑に関しては、当時から『妻に殺意を抱いたことはなく、自宅にメタノールを持ち込んだこともない』と否認していました」(前出・社会部記者)
吉田被告への判決は、10月30日に言い渡される予定だ。