2024 ベイスターズのドラフトについて

お久しぶりです。
CSを突破し日本シリーズへと歩みを進めた横浜DeNAベイスターズですが、その前にドラフトを控えているという事で個人的なドラフトの考えを書いてみようと思います。
ちなみに試合の振り返りは健康状態などもろもろの問題で断念という形になりましたが、余裕があれば今後もこのような形でちょくちょく書いていければと思います。
※あくまで個人的な考えなので、意見などもらえると勉強になります。

現状と補強ポイントについて

投手

全体的に弱点と言えそうです。
一軍では100イニングを超えたのが東、ジャクソン、ケイの3人。
東より年下の27歳以下選手になると50イニングを超えているのが石田裕、中川颯の2人だけです。
イニング数だけで見れば、上手く分配出来ている(特にリリーフ)のではないかということも
考えられますが、指標的にも良くなく、色んな選手を使わざるを得なかったという一面が大きいと考えられます。
つまり即戦力(遅くても3年以内にバリバリ上で投げて欲しい)として期待できる投手は確実に必要かと考えられます。
一方でファームで主に投げた選手では、庄司が唯一の100イニング越えと来シーズンの支配下契約をほぼほぼ掴みつつ、小園、松本隆、森下といった若手も先発で回ってある程度の投資は出来たかと考えられます。
石田裕や吉野のように今年すでに一軍でもある程度投げられた若手に加えて、彼らも来シーズン以降だんだんと一軍挑戦の機会があると考えるとその空いたポジションで育てたい選手というのも取っていく必要があるかと思います。

捕手

今年必要か、と言われるとそうではなさそうです。
一軍のメインは山本、サブとして戸柱伊藤光、ファームでは松尾を中心に益子東妻上甲という支配下の若手に育成で九鬼、近藤と年齢のバランスを考えても完成度の高い分布になっていると考えられます。
仮に必要になるとすれば、松尾が打力を活かしてサブポジをつけることで一軍に定着→空いた横須賀特待生の枠に新たな高卒プロスペクト、もしくは単純に打撃を評価した捕手だけど打者としての高評価というパターンですが、0じゃないとはいえ優先度としては1番低い部分かなと考えられます。

内野手

ここは投手に次いで必要かなという印象です。
第一に遊撃手は森敬斗が出てきたものの、彼が来年うまくいかなければ、あるいは怪我をしてしまった場合、知野、西巻、柴田が一軍でショートの構想はかなり薄そうなこともあって、京田と林と石上の3択になります。
森林京田はマイナスというわけではないものの、大きなプラスというわけでもなく、怪我人が出たらすぐに苦しくなる選手層であることは間違いありません。
そのため、少なくとも来年一軍でショートを守らせることのできる人材は1人必要になってくるかと考えられます。
加えて、森が一軍に定着するであろうと仮定した場合、来シーズン以降ファームで育てていきたい遊撃手も必要かと考えられます。
来年だけに限れば石上か林メインで回す可能性が高いですが、再来年には彼らもレギュラー、あるいは一軍サブとして横須賀卒業となるのではないかなと考えると高卒遊撃手を今年取りに行く可能性はまあまあ高いかなと考えられます。
また、宮﨑、牧の後釜も見つけていきたいタイミングかと思います。
知野をどう考えているかが分かりませんが、仮にファーストか外野で考えているのであれば、サードの後釜としては井上が第一候補、次点で石上、高見澤、蓮などが続いていくという形になります。
とはいっても来年すぐ一軍で出そうなのは井上くらいで、石上はショートの守備向上を優先しそうですし、高見澤、蓮も年齢的にはもう少し時間をかけるのかなと思います。
ただ、宮﨑の健康状態を考えると完全移行とはいかなくても、来年は併用に近い休養日は必要になるのではと思います。
個人的に理想的なのは、牧や松尾のサブポジサードと井上で宮﨑の休養日を埋めつつ、今ドラフトでショートを守れる大卒年齢の野手を獲得してセカンドでも運用することかと思います。

・セカンド牧 サード宮﨑
・セカンド牧 サード井上、松尾、ルーキー
・セカンド林、石上、ルーキー サード牧

のように選択肢を増やせれば理想かなと思います。

外野手

あまり必要性は高くなさそうだなと感じます。
佐野のFAは分かりませんが、桑原、関根、神里とセンターを含めた3ポジションを守れるベテランがおり、若手では、一軍で梶原蝦名、次点で井上、度会が控えており、勝又、武田もいる上に東妻に加えて、知野や松尾のコンバートの可能性もあると考えると、外野専門の選手がすぐに一軍で必要になるというイメージは湧きません。
長期的な目線で考えると支配下よりは育成で取る可能性の方が高いのかなと感じます。

補強ポイントのまとめ

・投手 高卒→◎
    大社卒→◎
・捕手 高卒→△
    大社卒→△(打者として)
・内野手 高卒遊撃→◎
     大社卒遊撃→◎
・外野手 高卒→◯(育成)
     大社卒→△(育成)

◎→可能性 大
◯→可能性 中
△→可能性 小

個人的な推しについて

ベイスターズにきてくれたら良いなと思う個人的な推しを10人挙げていきます。
順位などは考えていませんのであしからず。

清水大暉 

投手 前橋商 右投げ右打ち

推しポイント 
193センチ93キロの恵まれた体型ながら、非常に柔らかく身体を使える印象。
真っ直ぐの強さはさらに伸びそうで、カーブも大きな武器になりそう。
高校生ながら冷静に自分を客観視出来る意識の高さも評価されており、ベイスターズの設備を有効活用してくれそう。

村上泰斗 

投手 神戸弘陵 右投げ右打ち

推しポイント
美しくて強いストレートが魅力的。
投手歴が短く、体型的にもまだまだ伸びしろだらけにも関わらず、この完成度ならばどこまで伸びるんだという印象。
入来コーチに見てもらったら、早い段階で一軍でも投げていくのではないかという期待しかない。

中村優斗

投手 愛知工業大 右投げ右打ち

推しポイント
なんで競合しないかもみたいな雰囲気なのか意味不明なレベル。
最速160キロ、平均でも150キロを超えてコントロールが破綻しないどころかむしろ秀でている。
疲労があっても能力は落ちず、スタミナの心配も無し。
東を超えてエースになるだろうし、さすがに競合するはず…

林翔大

投手 大阪経済大 右投げ右打ち

推しポイント
横にブレないフォームで綺麗な真っ直ぐを投げてくる印象。
このフォームであれば制球が破綻するイメージはなく、ゾーン内で勝負できる球をこのまま伸ばすことで相当な完成度の万能投手になりそう。
DeNAの中だと吉野に似ているかも。

関野柊人

投手 神奈川FD 右投げ右打ち

推しポイント
リリーフながら24年シーズンは26イニングで自責点1と好成績。
BCリーグ選抜として臨んだDeNAファームとの対戦でも度会を抑えるなどのアピールあり。
リリーフ慣れしている部分や、勢いのある真っ直ぐだけでなく、変化球でもカウントが取れることなどから、非常に面白そうな投手という印象。
渡辺明貴や堀岡に続いていく青写真が描ける。

箱山遥人

捕手 健大高崎 右投げ右打ち

推しポイント
守備が高評価で現状は打撃に課題があるとされているが、個人的には打撃の方が好み。
大きなクセが無さそうで、プロの指導をすんなり受け入れやすそうに感じる。
加えて評価の高い守備では技術的なものはもちろん、キャプテンシーも活かして積極的にどんどん成長していくタイプに思える。
攻守に伸びしろだらけのキャッチャーという印象。
松尾の後に育てていく捕手としてはピッタリ。

石塚裕惺

内野手 花咲徳栄 右投げ右打ち

推しポイント
高校生トップクラスの打者。
木製バットの対応も良かったことで評価を確固たるものにした。
どこに投げてもどこにでも打ち返してくるし、その打球速度が半端じゃないという印象で、ショートのまま育てられたらセカンドで牧を保有しているのと同じくらいの強みになるかもしれない。

岸本佑也

内野手 奈良大附属 右投げ右打ち

推しポイント
身体能力の高そうな内野手。
肩の強さが1番印象的で投手としても活躍。
ただし、打撃はクセがなさそうで、ありがちな身体能力に頼りきりという印象はない。
ので、非常に面白そうな素材に感じられる。
森の次の爆肩が欲しいし。

加藤響

内野手 徳島IS 右投げ右打ち

推しポイント
ショートに挑戦しながら打撃では好成績を残し、フォーム的にも相当良さそうに感じる。
元々はセカンドやサードながら、ショートでも充分やっていける守備力に加えて走塁もアクティブと、横浜のチーム事情的にはかゆいところに手が届くドンピシャな選手に思える。
ベイスターズジュニアでもあるし。

渡部聖弥

内野手/外野手 大阪商業大 右投げ右打ち

推しポイント
トップに入るタイミングが良く、奥行きを使えるため、遅れたり振り負けるイメージが無いフォーム。
三塁守備のアピールもしっかりこなしつつ、大商大での重圧にも慣れているためメンタル面でも頼りになりそう。
個人的に打者の即戦力としては1番に思える。
宮﨑の後釜にスポッとハマりつつ桑原の後釜にもなり得る。

終わりに

個人的には投手メインでいきつつ、大卒ショートをさらに獲得して牧、宮﨑の負担軽減にも繋げていけたら理想かなと思います。
また、DeNAになってから10年以上経ち、ようやく上位で高卒を指名、投資できるようになり、その1代目の世代が横須賀を卒業していく時期に差し掛かってきているので、各ポジションの強化指定選手を今年から数年かけて徐々に埋めていくことも必要かなと思っています。

ただし、理想とは別のものであったとしても、指名される選手たちがこれまで積んできた努力や、スカウトの方々が一年かけて調査した努力が尊重されるべきものであることは間違いありません。
多くの方々にとって良いドラフトになることを願い、明日の結果を待ちたいと思います。

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