例えば、この花瓶。
乾隆帝が作らせたもの。
壁にかけられるよう、裏側は平らになっており、駕籠の中にかけ愛でていたというもの。
黄…ファンは、皇…ファンに通ずるということで、高貴な色。
乾隆帝といえば「瓔珞」に「如懿伝」
あの話数の多いドラマを完走する。
雍正帝や、康熙帝のドラマもしかり。
てか、如懿伝で描かれる乾隆帝って、サイテーですやん?
雍正帝だってサイテー男。
最後には甄嬛にあんな風に殺される…。
って、もちろんドラマの中の設定ですけどさ。
清朝の偉大な皇帝を、あんな風に描いてしまう中国って、懐が深い。
そして、自国の宝を取り戻したかと思いきや、またもやオークションにかける。
まあ、殆どが自国の超大金持ちがコレクションに加えるわけやから、ええんか。
上記の乾隆帝の花瓶は、イギリスのチャリティーショップで、150円で売られておりました。
それが何と一億八千万で落札される。
他にも、義和団の乱の混乱の中、銀行家が持ち出した陶磁器が、地下室の茶箱の中で見つかったりする。
他にも、張作霖から原敬に送られた、官窯で焼かれた対の壺とか。
それは、なぜかフィラデルフィア州の老夫婦の手から買い戻される。
国が弱体化した時に流出したものを、100年たち、買い戻せる力を取り戻したってわけ。
それが使命だと語る張志さん。
目利きのために相当な勉強もされた模様。これも、国を愛する力なんでしょうね。
張志さんは、入手した至宝はタイミングを見て売ると言われる。
私たちは文物にとって通りすがりの客だと。
他にも、超金持ち集団が、清朝の秘宝を買い戻されております。
佳趣雅集というグループが注目しているのは、上野の骨董市だという。
中国のバイヤーの出現で、落札価格も爆上がりらしい。
康熙帝の壺青花万寿尊が日本の地方の骨董市で見つかり、一億円で落札。
これ、見てみたい。
文字のひとつひとつを。
九つ作られたこの壺の一つは故宮博物院にあるらしい。
てか、これを発見するリサーチ力が素晴らしい。
そして、この青花万寿尊が、香港でオークションにかけられ、11億円の値がつく。
すごいな。
中国の経済力。
日本が国力を増していた時に、海を渡ってきたコレクションが、今、国力を増す故郷へと戻っていく。
しみじみしちゃいますな。
京都に住みながら、山中商会のことは全く知りませんでしたものね。
山中商会が、恭親王溥偉の持つ秘宝の多くを買い付けたことから、日本にも多くの清朝の秘宝が。
なんやろな。
雪組さんで「蒼穹の昴」のニュースに驚いてすぐ、溥偉の名前を聞くとは。
山中商会も、満身創痍の清朝をええことに、恭王府から買い叩いたんやろなと思うと、小っ恥ずかしく思える。
利害が一致したとかいうけれど…
袁世凱に対抗するための軍資金が必要だった溥偉の足元を見たんやろな。
商を招きて価に変ふ
有鄰館の素晴らしい美術品も、無償で故国に返却しろ。
明治維新が嫌いになったのは、そういうところですねん。
成り上がり者が大金を手にして無分別に贅沢しやがって。
山縣有朋なんて、公金横領してお庭を作ったはりますやん。
でも、彼らのおかげで、日本の文化的財産が流出せずに守られたことも事実。
微妙。
清朝の秘宝が発見されたなら、それは清朝に返還されるべき。
エジプトの秘宝も、ほんまそう。
大英博物館とかで保存されたから、今も楽しめるのかも…やけれども、勝手に盗掘して持ち帰ったものやと思うと、何か違う気がしますねん。
あれか。
プーチンの言うてることと一緒になってしまうな。
ウクライナはもともとロシアの一部やったんやから、取り戻して当然ってやつ。
それなら、トルコがもとオスマン帝国を取り戻しにかかったら、世界はどえらいことになりますやん?
アレキサンダー大王の東方遠征まで遡れば…
金で手放したものは、金で取り戻さなあかんのか。
ラストエンペラー、愛新覚羅溥儀でさえ、紫禁城の至宝を質入れせなあかんかったなんて。
てか、なんやかんやぼやきつつも、この番組で、素晴らしい作品の数々を目にすることができて良かった。
佳趣雅集のコレクション、見たい!
それぞれの流転の物語をイヤホンガイドで聴きながら。