22日午後、福島県須賀川市の動物病院に刃物を持った男が立てこもる事件があり、事件発生から約5時間後の22日夜に24歳の男が逮捕されました。関係者によりますと、男は、院長の娘にストーカー行為をしていたということで、警察が事件の経緯を調べています。
強盗と建造物侵入の疑いで逮捕されたのは住居不詳、職業不詳の笛木辰之介(ふえきたつのすけ)容疑者(24)です。笛木容疑者は22日午後2時前、刃物を持って須賀川市の動物病院に侵入し、院長の50代女性に刃物を示して脅し、院長の手足をロープで縛り、携帯電話1台を奪った疑いがもたれています。
警察によりますと笛木容疑者は動物病院の昼休み中に入り、話をしている最中に急に態度を変え刃物を示したということです。また複数の刃物を持ち「携帯電話を出せ」と院長を脅し、携帯電話を奪いましたが、院長は約1時間後、縛られたロープのようなものを自分で解いて逃げ、けがはありませんでした。
事件は22日午後2時半すぎ、須賀川市西山寺町にある動物病院の非常装置が鳴ったため、警察が出動、その後、院長から「強盗に入られました」と通報があり、院内の診察室に笛木容疑者が1人で立てこもっているのを確認しました。立てこもり当時、警察の説得に対し、笛木容疑者は「弁護士と連絡を取りたい」などと話していたということです。
警察は説得を続けるなかで午後7時前、隙をみて笛木容疑者の身柄を確保。警察は、複数の刃物やロープを持っていたことから計画的な犯行とみています。
また、関係者によりますと、笛木容疑者は、院長の娘の元交際相手で、娘にストーカー行為を行っていたということです。警察が、事件の詳しい経緯を調べています。