首都圏での強盗事件など受け 徳島県警が「見せる警戒」を強化

首都圏で闇バイトを実行役にした強盗などの事件が相次いでいることを受けて、徳島県内の被害を防ぐため、警察は街頭のパトロールを一斉に行うなど警戒の強化に乗り出しました。

ことし8月以降、東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏の1都3県では闇バイトを実行役にした強盗などの事件が相次いでいて、警視庁と3県の警察本部が合同捜査本部を設置してグループの全容解明を進めています。

一連の事件を受けて、徳島県警でも県内の被害を防ぐため、警戒の強化に乗り出し、21日徳島市の徳島中央警察署では警察官が一斉に街頭でのパトロールに出発しました。

また、交番の警察官が戸建ての住宅をまわり、防犯活動にあたり、業者の営業を装って家を訪問して犯行の下見をしている可能性があることなどを伝え、「怪しい人や見慣れない人を見かけたら通報してほしい」と注意を呼びかけていました。

徳島県警では、県内の各地でパトカーの赤色灯を点灯させて制服の警察官が巡回するなど、住宅地を中心に「見せる警戒」を強化することにしています。

徳島中央警察署の若山順一郎地域官は「戸締まりを徹底するとともに不審者を見かけたなど、何かあればためらわず通報してほしい」と話していました。

【防犯対策のポイントを発信】
首都圏で相次ぐ一連の強盗事件を受けて、警察や県はSNSの公式アカウントで防犯対策のポイントを発信して「突然の訪問者は家に上げないよう」注意を呼びかけています。

▽具体的には「見知らぬ人からの電話に要注意」。
犯行グループが事前に情報を聞き出す「アポ電」の可能性があるとして、情報を言わない・教えない、それに不審な電話は警察へ相談・通報をすること。
▽また、在宅中でも戸締まりをして来客にはインターホン越しの対応をすること。
▽防犯カメラ、センサー付きライト、侵入を感知する機器の設置。
▽補助錠や防犯フィルムを付け、
▽自宅に多額の現金を置かないことなどを対策のポイントにあげています。

そのうえで、不審な人や車を見たと思ったら迷わず110番通報をしてほしいと呼びかけています。

徳島のニュース