ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
━ 15分のお楽しみ ━
 

『かりん』(126) ★スイス転勤とあかりの見合い

2006-03-03 22:25:52 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【126】 3月3日(金)

小森千晶   細川直美
小森浩平   榎木孝明
本間あかり  つみきみほ
田上 渉   筒井道隆
小森弥之助  小林桂樹
本間二郎   三波豊和
川原清三   河西健司
本間久美子  麻生侑里(あかりとは絶対に気のあわない二郎の妻)
藤野忠男   大河内 浩  あかりの見合い相手
英        出雲崎 良(小森屋従業員)
蒔田      茂木和範(小森屋従業員)
雅       渡辺高志(小森屋従業員)
本間和則   蓮池貴人
横井      藤森一朗(小森屋従業員)
中田      中田 浄(小森屋従業員)
藤野淳司    辻 治樹   見合い相手の長男
藤野泰将    岸本海人   見合い相手の二男
藤野幸男    吉岡実由樹  見合い相手の三男

小森晶乃   岸田今日子
小森友行   石坂浩二

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

浩平が帰宅し、お風呂もいい、ご飯もいらないと言う。

「ああ疲れた。渉君いたよ。門の前に立ってた。この前も来てたな。
 その時はだいぶ酔ってた様で、君に助けてくれーって言ってた。聞こえなかったか」
「聞こえたわ」
「度々来るんだから、何か困ってるんじゃないかな。 過去は過去、今は今。
 力づけてやればいいじゃないか」
「いいの。私に力づけられることなんか何もないわ。その話はもういいわ」
「そうかわかった」
「あなた一つ聞いていい? スイスへ転勤って話、ほんと? 
 (浩平の表情を見て)ほんとなのね? いつ出た話なの」
「渉君が来た日だ」
「どうして言ってくれなかったの」
「断ればいいと思ってね。
 この前の問屋さんの招待会の時、ブロッケン社研究所のグーデンドルフ所長が
 オレの技術をかってくれてね。
 所長の進言で技術提携するのにオレを推薦してくれた。でも断わるつもりだよ」
「どうして断るの」
「行けっこないじゃないか。俺一人で行けと言うのか?
 4、5年、いやもっとかかるかもしれない。
 そんな長い間夫婦が離れ離れになっていいのか?そんなもの、夫婦といえない。
 近く東京に行って断ってくる」

(あくる日も浩平は味噌造りを手伝う。)

茶の間。
「それで(転勤を)どうするんだ」
「断ると言っています」
「断るも断らねえもムコさんは会社辞めるんだしな
 でーんと家業の真ん中に立ってなけりゃならん」
「でも私は行くように勧めます。スイスで世界一進んだ研究に携われるなんて」
「世迷言、言うな!。友さん、何とか言わんかい」
「浩平君のこれまでの研究、これからの事を考えると、
 私は朗報以外の何ものでもないと…」
「もういい! 
「千晶、まさかあなたもスイスへ?」
「私は行かないわ」
「小森屋はどうなるの」
「どうしても行くって言うんなら、お前と離縁して行ってもらうんだな。」

(あかりの見合いが行われたのは翌日のことです)
見合いの席、自己紹介と子どもの紹介をし、相手(藤野)が、
「早稲田の国文で、山東京伝を追っかけてました」と言うが、あかりは
「私は早稲田と言っても中退ですから、それも1年で」とやり返す。
藤野はそれは知らされていなかったらしいが、それでもいい・・という様子。
睨み合っていた子どもたちだったが、長男・ジュンジの合図で次男のヤスマサが
席を立ち、向かいがわの和則の頭をポカリとゲンコツで叩き、ケンカになる。
三男のサチオも参戦する。

その夜、都座。
あかりが映写室裏の部屋に渉を訪ねてくる。
「こんばんは。和則、映画見たいって。よく頑張ったからご褒美よ。
 今夜は飲みに行かないの? のんだくれているらしいじゃない」
「選手交代だ。今夜はおやじが」
「花山君に聞いたわ。くだらない事わめいて。
 負け犬の甘え?それとも行き場をなくした迷い犬がどうしようもなくて拗ねてるの?
 みっともないこと、およしなさい」
「俺諏訪にいるよ、小森がいる限り、諏訪から離れない」
「え?」
「俺小森に言ったんだ、やり直せるならって。
 この腕に抱きしめて離さないって」
「どうしちゃったの? 渉くん。
 今更できっこないわ。千晶は浩平さんを愛してるのよ。
 渉君、今、自分のことが嫌いでしょ。
 自分を嫌いな人間に人を好きになる資格なんてない。 ない!」


小森屋。
「明日東京の本社へ行って正式に断ってくるよ」
「断らないで。私も一緒にスイスへついて行きます」

(それは、千晶の考え抜いた結論でした。)


(つづく)




『かりん』(118) ★4人での再会

2006-02-22 03:41:43 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【118】 2月22日(水)

小森千晶  細川直美
本間あかり つみきみほ
田上 渉  筒井道隆
花山信太  林 泰文
本間和則   蓮池貴人
チンピラたち 志賀実   渉とケンカする
       三上壱郎     〃
       伊東孝太郎    〃
おかみ   花 悠子

       鳳プロ

小森浩平  榎木孝明
小森友行  石坂浩二

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

いつもの店、渉が遅れて入ってくる。
"long time no see you" と信太が挨拶する。
「なんて言ったの?」という千晶に「久しぶりってこと」と信太。

あかりはなんとなく渉とは目をあわせない。
カウンター席に、千晶・あかり・渉・信太の順番で座り久しぶりの挨拶をかわす。
あかりが渉に「かわらないわね」と言うのに対し、
「変わったな、子持ちだろ?」としらっとして言う渉。

その頃、小森屋では、
友行の”一緒にどじょうすくいを踊ってくれないか”との申し出を浩平が受け入れ、
二人でこっそり、踊りの練習をしている。

再び居酒屋。
話題は、あかりの髪型が「ローマの休日」のヘプバーンさんに似ている、とか
信太が一国一城の主だとか、千晶もがんばってる、など話が続いている。

信太「田上、聞いてくれよ。小森、俺の目の前で結婚宣言したんだぞ。
   俺泣いちゃったよ、涙ぽろぽろ。
   よーし、いつかとびっきり上等な女を見つけてやる」
渉がアメリカの映画会社や大金持ちの話をしだすと、
あかりが「あーあ、アメリカかぶれしちゃって…」と言い、次第に険悪な雰囲気になる。
「さっきから黙って聞いてれば、イヤミ言っちゃって」
信太が「せめて今夜だけでも仲良くやろうよ、友達だろ?」ととりなしても、
コップ酒の掛け合いになり、渉とあかりの言い合いになる。

渉「自分を何様だと思っているんだ?
  早稲田に入ったはいいがその後はなんだ? 
  岸本? 金貸しの手先になって弱いもの苛めばかり。
  何が愛だ? 岸本は殺された。因果応報でざま見ろだ。 
  そんなお前をこの俺が子どもごと面倒見るって手を差し伸べてやったんだ。
  言うとおりにしときゃ、最初から俺を好きになってりゃ何もかもうまくいったんだ。
  私一人で子供を守って見せます? 親がかり友達がかりじゃないか。
  いつかしっぺ返しが来る。 冬の寒空の下で野垂れ死にだ!」
とうとう千晶が渉の頬を引っ叩く。

千晶がさんざんな歓迎会から小森屋に帰って来ると、家の前に和則が立っている。
「おばちゃんの家がいい」
「駄目よ、お母さん、お家に着いた頃よ、送っていくわ」
「いやだ、いやだ!」

渉。
お稲荷さん近くで、チンピラが三人との乱闘になってしまった。


『かりん』(89) ★千晶とあかり、母校の新制桜ヶ丘高校へ

2006-01-19 19:08:23 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【89】 1月19日(木)

小森千晶  細川直美
田上 渉  筒井道隆
本間あかり つみきみほ
有倉道子  昌田千春  桜ヶ丘高校の今年の1年生
磯辺まさ子 菜地幸子  桜ヶ丘高校の今年の1年生

      劇団ひまわり
      若プロ

小森弥之助 小林桂樹

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

千晶が帰ってきて5日、味噌蔵の「第一號桶」の前に立つ弥之助と千晶。
「朝、目を覚ますと自然とここに・・」
「この蔵、おじいちゃんに一番居心地がいいのね」
「この匂いがな、頼むぞ千晶、小森屋をな」

晶子の思い出話をする弥之助。
「千晶の新制桜ヶ丘高校の開校式にな、晶子
 『千晶は 後継ぎはダメかもしれません、当面私が頑張ります』って言ったんだ。
 全くな、当面って1年未満のことを言うのかな‥‥
 友さんが小森屋の当主であることにはかわりがない、大事にすることはかわりない。 
 でも、血のつながりがあるのは千晶だけだ」
「お母さんに笑われないように、がんばります」


千晶が湖水館を訪ねると、あかりはオムツを縫っているところだった。
「やっぱり(東京)戻るの?」
「ずっとじゃないわ、東京営業所が軌道にのったら帰ってくる」
そして、信太の話、渉の話をする。
「東京、諏訪、松本、ハリウッド、4人ばらばらになっちゃったわね
 アメリカまで船で2週間かかるんですって」

「あたしが岸元のかわりに殺されれば良かったって思うわ。
 本間あかりは罪深い女です。そのくせ千晶のこと許せないでいる
 あたしはひどい女よ」
「でもあたしは死なないわ、また面白いこと見つけなきゃ」

千晶は学校にいってみないかと誘うがあかりはお腹を気にする。
目立たないわよ、と母校桜ヶ丘高校の校庭に立つ二人。

「かわってないわねー」と千晶、そして
「理科室行ってみない?」と話していると
女子生徒が二人並んで、千晶とあかりを見ている。
「1年生? 私たち先輩よ」と話すと
「本間さんと小森さんですか? わぁ~。有名です!」と1年生の女の子。
「本間さん、私も早稲田希望です、2年後、東京でよろしくお願いします」と
屈託なく話し掛けられ、顔を曇らせるあかり。
それでも「がんばって」と言う。

「場所は違っても友達は友達」
「千晶ごめんね。もう少し待って。
 もう少ししたら千晶のこと好きになるから・・」
「ねえ、拍手が聞こえない? 聞こえるわ」
文化祭でやったカルメンの時受けた拍手を思い起こす二人。
「本間あかり 小森千晶 頑張れよ! って言っている拍手なの」

二人並び、校庭で頭を下げる二人。

(つづく)

■『かりん』 第14週 (75) ★東亜クラブ・事情情趣 新聞に載る

2006-01-03 14:54:58 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【75】 1月3日(火) ★東亜クラブ・事情情趣 新聞に載る

作    松原敏春
音楽  渡辺俊幸 コンセール・レニエ(演奏)
主題歌 井上陽水
語り   松平定知アナウンサー 


時代考証 小野一成
方言指導 有賀ひろみ
技闘指導 瀬木一将



小森千晶  細川直美
間宮浩平  榎木孝明
本間あかり つみきみほ
田上 渉  筒井道隆
本間洋一郎 笹野高史
池田文江  もたいまさこ
本間三郎  丹羽貞仁
北川正郎  山崎聡弘
管理人    武川修三  あかりと正郎のアパートの管理人
池田正貴  中村洋一   
池田和子  はた中美貴子 
池田耕一郎 越迫健太
女子事務員 いかりはるみ
        東海林かおり(東亜クラブ)
雑誌記者  鈴木義男
        折口明
小森弥之助 小林桂樹
黒田忠治  佐藤B作
岸元道則  古藤芳治
組員     内木場金光
        衣笠健二
        加賀谷圭

      鳳プロ
      丹波道場  

小森晶乃  岸田今日子
小森友行  石坂浩二
小森晶子  十朱幸代




制作統括  西村与志木

美術    深井保夫   
技術    横山隆一
音響効果  平塚 清
記録・編集 阿部 格   
撮影    石川一彦
照明    田中弘信
音声    山中義弘
映像技術  高橋直幸 

演出    兼歳正英



解説(副音声) 関根信昭

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

あかりの働く東亜クラブの経営は危機的状況に陥っていました。そして、あかりは千晶に別れを告げて姿を消したのでした。 (とナレーション)

だるま食堂の朝「本日閉店しました」の木札がかかっている。
朝食の時間だが、浩平はまだ来ない。忠治は「今、来ますって」と言いつつ
仏壇に手をあわせている。

浩平は新聞を手にやってきて、
「今朝の朝刊読んだか
 友達のあかり君、東亜クラブで働いているっていったろ?
 社長の岸元が昨日警察に呼ばれて事情聴取されたって出てる」
と教える。
「えっ」絶句する千晶。
「東亜クラブって何ですか?」と文江。
浩平はそれには答えず
「近いうちに正式検挙の可能性大だって。
 それに資金の大半が暴力団から流れているって」
と、記事をここというように指し乍ら千晶に新聞を渡す。

東亜クラブ摘発 の見出しが見える。

文江は
「だってあかりさんって早稲田の学生さんでしょ?
 実家が旅館で裕福でどうして働く必要があるんですか?」
と腑に落ちない様子。
また、それには答えず千晶は
「あかりは、暴力団に係わり合いがあるってことなんですか?」
と浩平に訊く。
「この記事だとわからないが、岸元が夕べから姿を消しているのが気にかかるなぁ
 まさか、彼女と行動を共にしているなんてことないだろうね」
文江が「だってゆうべここに見えましたよ」と言う
「東亜クラブのこと何か言ってなかった? 変わった様子は?」
浩平に訊かれ、千晶はあかりのアパートに行ってみると走り出す。

あかりの部屋のドアをノックしても返事がない。
かわりに正郎が起きてきて
「まだ諏訪からかえってきてないわよ
 急に行くって言い出して、今日で3日?4日?」と言う。
「あたしはゆうべ会ったのよ」と千晶。
「へんねぇ でも昨日は帰った形跡なしよ」
とまだ事情を知らない正郎が言う。
そこに新聞を読んだという渉もやってきて、
「東亜クラブに行ってみよう」という事になる。
千晶は正郎に
「今日はどこにも出かけないで、あかりから連絡がくるなり何なりしたら
 必ずあたしに電話して、いいわね 必ずよ」
と強く頼み、去る。

小森家でも、新聞を読みながら話題になっている。
「ヤミ金融か」
「あかりさんがそんないかがわしい所に出入りしていたなんてねぇ」
「50万円もの大金を出せと言ってきたなら、切迫しとるんじゃろな」
友行が
「9月30日までに私設金融機関は大蔵省に届け出て許可をとらなきゃいけない。
 でも、東亜クラブは出していないから、当局に睨まれるでしょうね」
と解説する。
調べてみたのだと言う。
「暴力団と警察ねえ、おつきあい願いたくないわねぇ」と晶乃。

弥之助が湖水館に様子を見に行った方がいいと提案し
友行と晶子は揃って出かける。

東亜クラブは人が押しかけていた。

湖水館では、洋一郎があかりのことをそれは心配している。
「あかりが あかりがいないんです。
 アパートに電話してるんですが、出ないんです。
 二郎を東京にやっているんだが、困った娘です」
友行がもしかしたら千晶のところにいるのでは‥と言い、
だるま食堂に電話してみることに。

だるま食堂では、千晶と渉が東亜クラブの様子を話している。
債権者だか野次馬だかでごった返していた、記者もいた
見るからに暴力団の人も・・・

そこに友行からの電話がくる。
千晶が昨日のあかりの様子を話して、
「あかりがいないの。どこかに行っちゃったの‥」と言う。
友行は「とにかく次郎さんが東京に向かっているから」と教えて
電話を切る。

あかりのアパートでは、管理人が正郎の部屋をノックする。
「なんだ、管理人さんか」
「電話。隣の本間さんから」と管理人。

だるま食堂では忠治が警察にだろうか電話している。
「本間あかり 19歳・・・早稲田の学生です」

(つづく)


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カナディアン・アコーデオン

     森のあいだを曲線の道が静かにのびていく
     深いブルーに沈み込んだ湖
     無数に舞い散る粉雪が風を形にして見せる
     冬の景色に流れそうなたそがれ
     君が誰だか知らないけれど
     僕は何にも言わないけれど
     恋の言葉は異国の響き ささやき
     冬を奏でる カナディアン アコーデオン     







■『かりん』 第10週 (55) ★小森味噌・東京営業所

2005-12-05 23:10:11 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【55】 12月5日(月) ★小森味噌・東京営業所

作   松原敏春
音楽  渡辺俊幸 コンセール・レニエ(演奏)
主題歌 井上陽水
語り  松平定知アナウンサー 


時代考証 小野一成
方言指導 有賀ひろみ



小森千晶  細川直美
本間あかり つみきみほ
田上 渉  筒井道隆
北川正郎  山崎聡弘  

      鳳プロ

池田正貴  中村洋一   
池田和子  はた中美貴子 
池田耕一郎 越迫健太   
野中辰彦  児玉清
池田文江  もたいまさこ 
黒田忠治  佐藤B作   
間宮浩平  榎木孝明


制作統括  西村与志木

美術    深井保夫   
技術    三島泰明
音響効果  石川恭男
記録・編集 阿部 格   
撮影    熊木良次
照明    関 康明
音声    本 弘
映像技術  中村真明 

演出    大加章雅



解説(副音声) 関根信昭

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

マーガレットの花束を持ち汽車に乗っている千晶は、
♪夢路より(ビューティフル・ドリーマー)を口ずさんで(ハミング)いる。

だるま食堂の2Fで、千晶の到着を待ち部屋の片付けをしているあかりと正郎。
あかりもまた
♪夢路より(ビューティフル・ドリーマー)を口ずさんで(ハミング)
「テーマソングなの」と正郎に説明する。
「乙女ちっくぅ~ 憧れちゃうぅ~ 」と正郎。
忠治は様子を見に来たが、あかりに「おじさん、おじさん」と呼ばれるのと
「面白い人」と言われるのが気に入らない。
「お嬢さんは忠さんと呼んでくださいます」と言えば
「じゃあ~、忠ちゃんでど~お~?  」と正郎に返される。
「日本男児がくねくねとしな作って!」とこれも気に入らない。

そんなところに千晶到着。

「来ちゃったわ。よろしくお願いします」
子どもたち3人も頭を下げる。
(二男の耕一郎くんは和子おねえちゃんに、頭を押さえつけられてお辞儀)

2Fの部屋に行くと、きれいに片付いている。
忠治と文江が? と思う千晶だが、押入れの中から 
 ♪夢路より(ビューティフル・ドリーマー)のハミング が聞こえてきて
「じゃーん」とあかりと正郎が出てくる。「ようこそ東京へ!」
「この二人が全部やってくれたんですよ」と忠治。

「今夜は歓迎会やります、間宮さんにもこえかけてあります、この二人にもね」

諏訪から持ってきたマーガレットを裏庭に植えさせてくださいと千晶。


マーガレットを植えている千晶に「こういうところが千晶らしいのよね」とあかり。
「ボート大会の時、渉君にあげたんだっけ。
 今日、来るわよ。私、誘ったの」
そこに間宮浩平が通り「来たな!」と挨拶する。
「よろしくお願いします」
「マーガレットか、マーガレットの花言葉は < 恋を占う >だったかな」
あかりは「男なのに妙なことを知ってるんですね」と言う。
「お友達?」と訊く間宮浩平に
「本間あかりさんです、早稲田大学の1年生」と紹介する千晶。

「花言葉の権威、間宮浩平です」あかりの学部を聞き
「文学少女か、ひねくれ者なんだ」と言うと
あかりは「そうです」と笑いながら言い返し
間宮浩平が「発明家なの」だと知ると
「へぇー、じゃー、世捨て人?」と切り返す。

そこに正郎がお玉を持ってやってくる、「千晶ぃ、お味噌汁の具、何がいい?」
「お豆腐で」と答えると
間宮を見て「あらぁ、いいオトコ 」

「今のもお友達?」に「ええ」
「なかなか面白いお友達でけっこうだ」とあまり動じない間宮浩平。
「諏訪から味噌送ってくるので、毎朝お気に入りのお味噌汁を飲んでいただけます」
「朗報ダ 感謝感激・雨・味噌汁」


夜、歓迎会。

あっちのテーブルがいい! とさわぐ耕一郎に
「(騒ぐと、頭を)ぐりぐりしますよ」と文江。

間宮浩平は夜警をかわってもらっての参加。
「夜のお仕事? 私と同じ。未亡人クラブのボーイです」と正郎
今日は豪勢にビールもある。あかりの差し入れと聞き
「早稲田の文学部はブルジョワのお嬢様?」と間宮。
「温泉旅館の娘です」とあかり。
「都座の息子さん、もう少し待ちますか?」と忠治は聞くが
先にはじめようということになり、乾杯の前に、プレゼントがある。

創業文政元年 小森味噌 東京営業所 の立派な看板。
「達筆ねぇー」と見入っていると
「う・ううん♪」と咳払いが・・・間宮浩平の字だった。
「書の方は、小笠原流をたしなんでおります」とふざける。

乾杯しようとするとちょうど渉がくる。
「いいオトコォ  」と正郎。

やっと乾杯である。
はしゃぐ面々。


だるま食堂の表には何故か野中がいて、中の様子を窺っている


(つづく)







■『かりん』 第7週 (37)

2005-11-14 16:01:10 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【37】 11月14日(月)

作   松原敏春
音楽  渡辺俊幸 コンセール・レニエ(演奏)
主題歌 井上陽水
語り  松平定知アナウンサー 


時代考証 小野一成
味噌指導 宮坂健良、百瀬常人
方言指導 有賀ひろみ
料理指導 土肥綾子



小森千晶  細川直美
本間あかり つみきみほ
花山信太  林 泰文
本間洋一郎 笹野高史
花山伝六  不破万作
トキ      松本じゅん

        鳳プロ

小森友行  石坂浩二
小森晶子  十朱幸代


制作統括  西村与志木

美術    深井保夫   
技術    横山隆一
音響効果  平塚 清
記録・編集 阿部 格   
撮影    石川一彦
照明    田中弘信
音声    岡本幹彦
映像技術  菊地正佳  

演出    兼歳正英

解説(副音声) 関根信昭



・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

信太の部屋
 … カケオチの事を問い詰める千晶だが、信太は千晶が知っているものだと
   思ってうっかり話してしまい、しまったなぁという表情。
   「ずーっと昔の 君が生まれる前のことじゃないか」

小森家
 … 晶子が「花山さんどこに行くの? いつ行くの?」との質問に
   千晶は「花山くんだけも残ったら?って言ったんだけど、
       『父とボクは一心同体だから』って・・・」
   答えはするが、心ここにあらずの様子。

   晶子が「あかりさんから手紙来てるわよ」とあかりからの手紙を見せる。
   大学をバックに角帽を被ったあかりの写真1枚だけが入っている。

   写真を見ながら早稲田の校歌 ♪都の西北 早稲田の杜に ・・・と歌う晶子を
   またじっとみる千晶。
   「お母さん、早稲田大学にも行ったの?」
   「行かないわ、本郷の東大は行ったけどね」

玄関先で「本間です」と声がする。

   洋一郎が立っている。あかりは、本間家への手紙も写真一枚だったようだ。
   「そちらはどうだとか、元気だとか、お父様のおかげだとかなーんも書いてない
    むかっ腹立ててたとこです」といいつつも
   「千晶さんにこれを渡してほしいとあったんで」と
   あかりの部屋にあったオルゴールを渡す。

   千晶は「一郎お兄さんの大事なものじゃないんですか」と聞くが
   「諏訪を発つ前に渡したかったようですが、忘れたんですね」

   「BEATIFUL DREAMER って曲よ」と晶子に教える千晶。
   ( = 夢路より )

   帰りかけた洋一郎を追いかけて、
   千晶は「母の若い頃のこと、ご存知ですか?」と訊く。
   洋一郎の返事は「ご存知ないです」


都座

   上映中の映画は 未完成交響曲

   千晶は、今度は都座の伝六のところに来てカマをかける。
   「田上君からきいたんですけど、お母様、かけおちなさったんですってね
    母と同じだなぁーと思って」
   伝六は「ああ、あの時は諏訪中、大騒ぎになって」と話し始めるが
   途中で気がつき
   「この話はここまでだ、家の人に聞いたほうがいいよ」と話を止める。


小森屋の研究室

   速醸のメドをつけて仕込みにかかりたいから、実験結果、まとめてくれよ
   と言う友行に
   千晶は「お父さんとお母さんはどこで知り合ったの
       お父さんは化学薬品の会社に就職したんでしょ」と
   晶子のカケオチのことがどうしても気になっている。

   「東京の小森屋のなじみの問屋で知り合った。
    お母さんは、そこで見習いみたいなことをしていた。
    その問屋の次男坊がボクの同級生で、
    遊びにいっているうちに知り合った。」

 … 夜、友行も晶子も 千晶に訊かれたことを話題にしている。
  「誰かに何か言われたんだわ」
  
  「私は自分のわがままを通したんだわ 過去の過ちを消すことはできないんです」

   千晶に話すか話さないか、話すとしたらどっちが話すか ・・・と
   話し合う二人


(つづく) 

『かりん』(34) ★御神渡(おみわたり)の季節 … 卒業前

2005-11-10 14:58:03 | ’05(本’93) 50 『かりん』
【34】 11月10日(木)

小森千晶  細川直美
本間あかり つみきみほ
田上渉   筒井道隆
本間洋一郎 笹野高史
田上伝六  不破万作
本間二郎  三波豊和
本間三郎  丹羽貞仁
小森弥之助 小林桂樹
川原清三  河西健司
花山信太  林 泰文

      鳳プロ
      劇団ひまわり
      劇団いろは
      
小森友行  石坂浩二
小森晶子  十朱幸代

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

学校

   あかりは朝から教室でも勉強している。
   千晶が「おはよう」と声をかけると、
   「家に残ることにしたんだって? つまならなーい 味噌屋は味噌屋か
    千晶らしいわ」 とあかりらしい一言。

理科室

   風呂敷に包んできた参考書を信太に返し、大学に行かないことを言う千晶。
   信太は「まさかボクが大学行かないから?」
     むふ  という表情 をするが、すぐに引っ込める。

   「諏訪に残るんだ…」「そう 同じ諏訪 同じ味噌屋」

   信太は、君からこの参考書を田上に渡してくれ、
   小説を買ってくれたお礼だって と頼む。

都座

   映画の音が聞こえる(何の映画だろう)

   信太の参考書を渉に渡す千晶。
   渉は参考書を頭の上に乗せて「花山の頭、乗り移ってくれよ~」などと
   おどけて
   千晶も「ナカミを勉強しなくちゃね」と返す。

   映画を見ていかないかと言う渉にやることがあるからと帰る千晶。

   渉父は「あの子に惚れられてたんじゃないか」と鋭い。
   千晶がつくったかりん酒を見て「早く飲みてぇな」と渉父。


上諏訪神社・御柱
   
   千晶は、開校式の前日の時のように、御柱にお祈りしている。

   「御柱さま、諏訪に残ります、生まれ育った町であかりとは違った生き方を
    見つけたいと思います。
    見守ってください。」


夜、御神渡りの音が響いてきました (ナレーション)
上社と下社を結ぶ氷の亀裂、神様の歩いた道すじと言われる。
信州の長い冬も緒もおみ渡りを堺に去っていく。


小森家の朝

   昨夜の御神渡りについて話すみな。
   「後で一緒に見に行こう」と友行は晶子を誘い、
   「 諏訪の湖の氷の上の通ひ路は 」と詠う。

   「御神渡りが早かったから豊年かな」と晶子が言うと
   「麹のもとのお米がとれないとね」と千晶。
   弥之助は、その会話を嬉しそうに聞いている。

   ご飯の準備中の弥之助と友行の会話。
   「(新聞を読みながら)第3次吉田内閣はどんなもんだろうね」
   「さあどうでしょうか」
   「吉田茂という人はワンマンだからね」
   「ワンマンはいけません」 ん? という表情の弥之助
   「速醸の実験はどうだ」
   「温度管理の面では・・・・ 千晶が良く手伝ってくれて・・」
   「やっぱり ワシの孫だ」
   「ボクの娘です」  笑い出す二人。


味噌蔵

   友行・晶子・千晶・清さんで実験をしているところに
   あかりの兄・三郎が来る。

   「配給ですか?」と訊く晶子に
   あかりの 早稲田大の一文・英文に合格の知らせを持って来る。
   それから、都座の渉君は全滅だったそうです、とも。

都座・映写室

   千晶は、そっと声をかけに行く。
   「実力だよ実力 完敗、 君の瞳に完敗」と空元気。
   が、渉は「エンド・マークまではまだ先」

湖水館では

   本間あかり女史
          大学合格おめでとう

   の張り紙の前、宿泊客にも 祝い酒をふるまい、
   洋一郎・二郎・三郎が あかりの合格を喜んでいる。

   あかりが帰ってくるが、嬉しそうにはせず、
   「少しは嬉しそうにしろ」「かわい気のない」と言われても
   「あれだけ勉強してごうかくしなきゃバカ」
   「合格しなかった人もいるんだから、
    一人だけヘラヘラなんてしてられますか!」 と言い返す。


都座の暗い客室では 渉が1人座っている。
千晶の部屋では 千晶も1人何か考えている。

まもなく卒業です とナレーション

(つづく)