古性優作(33=大阪)が大会連覇、8月オールスターに続くG1連続優勝を果たした。

G1優勝は8度目。年間獲得賞金は21年と昨年に続き3度目の2億円超えで自己最高となり、22年に脇本雄太が記録した年間最高の約3億円を塗り替える可能性も出てきた。

人気を集めた脇本は7着に敗れ、KEIRINグランプリ(GP、12月30日・静岡)の出場権は持ち越しになった。

寛仁親王牌で優勝した古性優作(中央)、決勝2着の小原太樹(左)、同3着の河端朋之(撮影・柴田隆二)
寛仁親王牌で優勝した古性優作(中央)、決勝2着の小原太樹(左)、同3着の河端朋之(撮影・柴田隆二)

技術の粋を尽くして勝った。これぞ、まさにオールラウンダーの極み。さばき、コース取り、そして伸びと、古性優作が持てる技の全てを繰り出した。瞬時の判断力もさえ“古性劇場”を演じ切った。

ただ、前を任せた寺崎浩平と脇本雄太との上位独占とまではいかなかった。「複雑な感じがする」と手放しの喜びようではないが、輪界最強をあらためて証明してみせた。

寛仁親王牌・決勝を1着でゴールする(1)古性優作、2着(4)小原太樹、3着(6)河端朋之
寛仁親王牌・決勝を1着でゴールする(1)古性優作、2着(4)小原太樹、3着(6)河端朋之

序盤は脇本が新山響平に競り込まれ、自身も渡部幸訓に押し込められた。だが、外から脇本と再ドッキング。次に寺崎と脇本が内に閉じ込められると、たたいて出た郡司浩平にスイッチ。最後は郡司が佐々木悠葵のまくりを止め、その隙にわずかに空いた内を突進した。

「寺崎君も脇本さんも頑張ってくれたし、新山君や郡司君もすごかった」と相手をたたえた。その後に「負けパターンに入ったと思った。内を踏む考えもなかったが、勝手に体が動いた。自分でもよく反応したと思う」。勝者が紙一重で変わる混戦を制し、胸をなで下ろした。

寛仁親王牌で優勝した古性優作がウイニングラン(撮影・柴田隆二)
寛仁親王牌で優勝した古性優作がウイニングラン(撮影・柴田隆二)

オールスターと高松宮記念杯、全日本選抜、そしてこの寛仁親王牌を2度ずつ制した。史上5人目のG1グランドスラマーへ、残すは日本選手権と競輪祭になった。

その先の目標として、史上初のダブルグランドスラムがある。夢に近づくためにも、競輪祭(11月19~24日・小倉)やGPでも派手に立ち回る。そうなれば2億4000万円近くになった年間獲得賞金が、脇本が記録した3億500万円あまりを超える。これからもスーパープレーを見せていく。【野島成浩】

寛仁親王牌を掲げる古性優作(撮影・柴田隆二)
寛仁親王牌を掲げる古性優作(撮影・柴田隆二)

◆古性優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日、大阪市生まれ。清風高卒。BMXから競輪に転向。競輪学校(現養成所)100期生として11年7月に岸和田でデビュー(予選1、準決1、決勝1)。21年8月いわき平オールスターでG1初優勝を飾り、今回が8勝目。21年には静岡GP制覇。通算1084戦342勝。通算獲得賞金は11億3624万3596円。168センチ、77キロ、血液型O。