原動機付自転車。
これが本当の原動機付自転車。
モペッドなどとも呼ばれる。
これらは「30km/h以上出して
はいけませんよ~」という乗
り物。ブレーキや加速が他の
車両と性能差があるので、無
理に最高速30km/h以上出すと
交通上危険だからだ。
これも原動機付自転車。
どう転んでも原動機が付いて
いる自転車ではなくオートバ
イだ。
実際に速度は90km/h以上も出
る車だった。60km/h巡行など
は楽勝。
「原付速度規制30km/h」と
いうのは自転車に原動機を搭
載した頃の法律であり、1980
年代以降の交通事情とはまっ
たくそぐわない時代錯誤のも
のだ。
速度差がありすぎて、実際の
道路通行では危険すぎる。
だが、警察は時代に即した安
全対策を講じることはなく、
さらなる原付規制強化で場当
たり的に法改正をして、ます
ます交通上接触事故が起きや
すいことをやらかした。
それが「二段階右折」だ。
原付の発進加速力が普通車と
同程度であるならば、二段階
右折などは必要ない。通常
通りに交差点の真ん中まで
進行して前方確認の後に右
折させればよい。
「事故防止」「安全運転」と
称して宣伝拡散させられてい
る大嘘は世の中たくさんある。
原付の30km/h速度規制と二段
階右折は円滑な交通の流れを
遮断する危険な法規定以外の
なにものでもない。
戦後間もない頃の法律に不適
合な齟齬が発生しても、それ
を適切に変更する事なく、時
代錯誤の法規定を補完すべく
二段階右折を設定した。
嘘を嘘で塗りつぶすような事
を権力者はよくやる。
原付30km/h規制と二段階右折
もその一例だ。
たった9cc排気量を増大させた
だけでは二輪車の性能も殆ど
変化は無いのに、法規制の枠
が変更になる。
こんなバカげた不合理な法規
定はない。
「親方が烏は白と言ったら烏
は白」という国なので、円滑
かつ合理的で発展性を持つ法
などは作れないし、悪法であ
っても誰もそれを糾し直そう
とはしない。
国民的コンセンサスが存在す
るならば、交通上危険な原付
30km/h制限などは撤廃する
事も可能だろう。
だが、お上のお先棒担ぎや提
灯持ちばかりだったりしたら
「烏は白」のままだ。
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