首相、闇バイトめぐりSNS対策強化へ 補正予算案の可能性に言及
石破茂首相は22日、首都圏で相次ぐ強盗事件をめぐり、「闇バイト」を募集するSNSの対策強化を進める考えを示した。衆院選後にとりまとめる政府の補正予算案に、防犯パトロールの拡充の経費を盛り込む可能性にも言及した。事件への関心が高まる中、「不安払拭(ふっしょく)を図る」(首相周辺)狙いがある。
首相は同日朝、首相官邸で警察庁の露木康浩長官と会い、一連の事件について報告を受けた。その後、記者団の取材に応じた。犯罪グループがSNSで高額の報酬を示し、実行役を募集する「闇バイト」が事件の背景にあるとの指摘を念頭に、SNS上の情報把握や広報を強化するほか、相談態勢の拡充に取り組むとした。さらに、防犯パトロールで使用されている青色回転灯付き車両(青パト)について「必要であれば補正予算を通じて対応していきたい」と語った。
首相はまた、19日早朝に男が自民党本部に火炎瓶のようなものを投げつけ、首相官邸前に設けられた車両進入阻止柵に車で突っ込んだ事件を受け、予定通り選挙を進めることを強調した。(谷瞳兒)
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