高齢者施設で同じ入居者を死なせた罪に問われている男 起訴内容を一部否認

厚木市内の高齢者施設で入居者の男性に暴行を加え死なせた罪に問われている男の裁判員裁判が横浜地裁小田原支部で始まり、男は起訴内容を一部否認しました。

起訴状などによりますと厚木市の無職神戸昭章被告は去年11月、厚木市内の高齢者施設で同じ施設に入居する当時86歳の男性の体を蹴ったり押したりするなどの暴行を加え、男性を転ばせて頭を床に打ちつけさせ死亡させた、傷害致死の罪に問われています。

21日の初公判で神戸被告は、起訴内容について「身に覚えはあります」としつつも、「殴ったりなにかはしていません」と一部を否認しました。

冒頭陳述で検察側は「被告は被害者の男性と折り合いが悪かった」と述べたうえで、「粗暴な犯行、短絡な動機で行われた」と指摘。

一方、弁護側は「被告が足を上げたことで男性が後ずさりをして転倒した可能性がある」としたうえで、「結果は重大だが行為自体の危険度は高くなかった」と主張しました。

判決は今月31日に言い渡される予定です。

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