授業料値上げの東大に「壊れた対話を直しています」の立て看 反対派、道路工事看板を模す

東大本郷キャンパスに設置された「壊れた対話を直しています」の立て看板=21日、東京・本郷(渡辺浩撮影)
東大本郷キャンパスに設置された「壊れた対話を直しています」の立て看板=21日、東京・本郷(渡辺浩撮影)

来年度の学部入学者から年間授業料を約10万7千円引き上げることを決めた東京大の本郷キャンパス(東京都文京区)に、道路工事用看板を模して「壊れた対話を直しています」と書かれたユニークな立て看板(立て看)がお目見えした。

東大では5月に授業料値上げの検討が明らかになり、6月21日に藤井輝夫学長と学生が意見を交わす「総長対話」がオンライン上で開かれたが、9月24日に値上げが正式決定された。いくつかのグループが「対話が十分でない」と反対運動を続けている。

立て看は「東大立て看同好会」が製作し、「学費値上げ反対緊急アクション」が設置。国土交通省の道路工事看板の基準に沿って、「大学自治再建工事」「壊れた対話を直しています」「期間:2024年6月21日~」などと書かれている。

ただ、この立て看には大学当局が、今月24日までに自主的に撤去しなければ大学で撤去するとの警告の貼り紙を貼っており、近くなくなる可能性がある。

東大、授業料値上げを正式決定 10万7千円引き上げ64万2960円 支援策も拡充

東大授業料値上げ「学生いない夏休み中の発表は卑劣」 教養学部自治会長が反発

会員限定記事

会員サービス詳細