性被害の翌朝、差し出された千円札10枚…元Jr.長渡康二さんの告白 スリッパで逃げ出した夜、夢をあきらめた
2023年9月17日 19時00分
ジャニー氏に「疲れたでしょ。お風呂入っておいで」と促された。風呂に入るとジャニー氏が入って来て体を洗おうとしたので「なんでやねん!」と拒否すると、「突っ込めるのいいね」と言われた。
部屋に戻ると「疲れたでしょ」と今度は肩をもんできた。「眠いよね。ベッドで寝な」と言われ、ベッドに移るとジャニー氏は、自分をうつぶせにさせてふくらはぎ、腰とマッサージをしてきた。その後、太ももから足の付け根に手を伸ばし、ホテルのガウンを広げて性器を触ってきた。
「そこ違うやろ!」と逃げようとしたが、しつこく続けてきた。怖くなり「おしっこしたい」とトイレに逃げ込んだ。
怖くてずっとトイレにこもっているとジャニー氏がドアをノックし「いつまで入っているつもりだ」と。仕方なくベッドに戻ると、性被害を受けた。翌朝、千円札を10枚渡され「ご褒美だよ。こういうのがあるから悪くないでしょ。仕事もあるし」と言われた。
◆怖くて目も見られず、昼食も全く喉を通らなかった
数日後、仕事に誘われたが怖くて断った。しばらくレッスンにも行けなくなった。ジャニー氏から「来なきゃ駄目だよ」と電話も来たが、気が向かなかった。しばらく距離を置いていたが、ある時、ジャニー氏から「昼ご飯を食べよう」と誘われ、他のジュニアも一緒ならばと行ってみたが、怖くて目も見られず、食事も全く喉を通らなかった。
中学3年の夏、離婚した母親の事情で横浜に転居、再び関西Jr.でなく、東京の事務所のオーディションを受けた。ジャニー氏は自分を見つけると「YOU、あんなに面倒みてあげたのに駄目だよ」と言われたが、今度は東京の事務所に所属した。横浜アリーナでコンサートの練習中、ジャニー氏に昼間に個室に呼び出され、陰部を触られそうになったこともあったが拒否した。
◆「耐えなければ」…でも、払いのけた
高校2年になった2000年秋、翌朝テレビの仕事が早くからあり、赤坂の東京全日空ホテル(当時)に泊まると、夜10時過ぎ、ジャニー氏が牛丼を携えてやってきた。「一緒にお風呂に入ろう」と言われ拒否したが、またマッサージから性被害を受けそうになった。
母親は事務所からデビューし活躍するのを望んでいたし、これに耐えなければデビューもできないと分かっていた。だから「ここは耐えるしかない」と自分に何度も言い聞かせてみたが、足をマッサージされ始めた瞬間に「あー、駄目や!」と気付くと叫び、ジャニー氏を払いのけた。パジャマのままスリッパで荷物も持たず逃げ出した。
自宅は横浜だったので電車もなく、怖くて歩き続けた。朝方、自宅に着いた時はスリッパはボロボロになっていた。デビューしたい夢は諦めるしかないと思った、情けなく悔しかった。
翌日、ジャニー氏から「ちょっと失礼じゃないの!」と怒った様子で電話が来たが、事務所を辞めた。
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