航空機での編隊飛行の方法は、以前から模索されてきた。しかし接近飛行時に十分な安全性を確保できるよう、機体同士の横方向の距離を適切に算出することが難しいという。
「縦方向の間隔や、地上との距離については、優れた測定機器が揃っている」と、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)に所属する運輸政策専門家デイビッド・ギレン氏は話す。「横方向についてもかなり研究が進んではいるが、まだ不確実な点が残っている」。
一方、IMechEレポートの筆頭著者であるフィリッパ・オルダム(Philippa Oldham)氏は、編隊飛行技術は実現間近だと考えている。「航空電子工学は進歩している。リモートセンシング式の赤外線カメラを使えば、前方を飛ぶ機体の追尾もほぼ可能だ」。
同氏によると、編隊飛行は特に長距離でのメリットが大きいという。「例えばロンドン発の複数の航空便が、離陸後に大西洋上を編隊で飛行すれば、全機の燃費が向上する。海を渡った後はニューヨークやボストンなど、各機がそれぞれの目的地に向かっていけばいい」。
Photograph by Paul Bowen, Science Faction/Getty Images



