アクセスは少しかかるけれど、お湯良し、宿良し、景色良し。そんな三拍子揃った秘湯で、心と体の洗濯はいかがですか。今回は“人にはあまり知られていないけれど、ぜひ訪れてほしい名湯”のある一度は泊まってみたい宿を、北陸エリアから厳選してご紹介します。
目 次
1.2種の源泉と「ファンゴ(温泉泥)療法」が体験できる湯宿
鳥越の宿 三楽園(富山県/砺波)
素晴らしい峡谷の景色が広がる庄川温泉郷。その一角に立つ「鳥越の宿 三楽園」は、眺めの良い高台にある宿。泉質の異なる2つの源泉を楽しめるのが特徴で、ひとつは肌がすべすべになる白濁の炭酸水素塩泉。もうひとつは茶褐色の炭酸鉄泉。炭酸ガスと鉄分を多く含み、婦人科系や皮膚疾患に効果が期待できる湯とか。
こちらの源泉は、「温泉泥(ファンゴ)」を用いた温泉療法として活用されており、エステサロン「ガーデン」で体験可能です。
客室数は21。そのうち「和モダン客室10畳・半露天風呂付」は、和空間建築を得意とする松葉啓氏によるデザイン。最上階の3階にあって眺め良し!心地よく滞在できますよ。大正13年に料理旅館として創業しただけあって、食事も高評価。スタンダードな「三楽園会席」のほか、季節限定のグルメプランもあり、ノドグロ、白エビ、カニなど、旬の美味が味わえます。
鳥越の宿 三楽園
富山県/砺波
2.5つの湯処を満喫できる、山峡の秘湯宿
小川温泉元湯 ホテルおがわ(富山県/立山 黒部 宇奈月)
館内には大浴場とヒノキ桶の露天風呂、そして露天岩風呂。歩いて7〜8分の所には、湯の花が凝固してできた、秘湯感たっぷりの天然洞窟野天風呂と女性専用の野天風呂。合わせて5つの湯処で湯三昧を楽しめる「小川温泉元湯 ホテルおがわ」。
朝日岳や白馬岳が背後に控えるこの宿へは、北陸自動車道朝日ICから車で約15分。県道45号の朝日小川トンネルを抜けた先に佇む一軒宿です。
湯は開湯400年の歴史を誇る炭酸水素塩泉の掛け流し。肌をツルツルにしてくれるので特に女性客に大好評。何度も浸かって素肌美人を目指したくなります。
「【1室限定 貴賓室】15帖+6帖+4.5帖 ヒノキの内風呂」は、宿一番の広さを誇る貴賓室。眺めも良く、北アルプスの名峰に囲まれていることを実感するでしょう。
小川温泉元湯 ホテルおがわ
富山県/立山 黒部 宇奈月
3.独自のエネルギーシステムを構築した、築200年の古民家ホテル
Onsen & Garden 七菜(石川県/金沢市)
昔ながらの釜戸で炊いたご飯はほっかほか!能登牛や能登豚、加賀野菜など、地元ならではの食材を用いた料理のほか、発酵食を取り入れたこだわりの食も堪能できる「Onsen & Garden 七菜」。金沢市の中心部から車で約30分。浅野川沿いの静かな山間に佇みます。「奥飛騨おもちゃ博物館」として使われていた築200年の古民家を移築し、改装。2024年4月に開業しました。
客室は3室。フルフラットで年齢を問わず使いやすい「欅(けやき)のお部屋」は露天風呂付。他に貸切露天風呂が2つあり、敷地内から湧くナトリウム・カルシウム-塩化物泉を加水せず、掛け流しています。
特筆したいのは、太陽光や温泉の排熱、建築廃材などを活用した独自のエネルギーシステムを敷いた、環境に優しい宿でもあること。授乳室やおもちゃの揃ったキッズルームも完備し、キッズウエルカム!です。
Onsen & Garden 七菜
石川県/金沢市
4.あわら温泉の中心部に立つ本格数寄屋造りの宿
越前あわら温泉 つるや(福井県/芦原温泉)
木造2階建て、本格数寄屋造りの宿「越前あわら温泉 つるや」。福井県のあわら温泉の中心部に立ち、客室は全22室。数寄屋造りの名棟梁・故平田雅哉氏が設計施工した本館客室のほか、2024年3月にリニューアルしたばかりのモダンな和洋室などもあって、よりどりみどり。落ち着いた和の風情にあふれ、芯から心が落ち着きます。
敷地内に3本の自家源泉を持つため、循環ろ過はせず、100%の掛け流し。ナトリウム・カルシウム・塩化物泉を、大浴場で、露天風呂で、足湯でいつでも楽しめる他、飲泉も可能です。わずかに塩味がある湯を飲めば、胃腸病や便秘の解消に効果が期待できるとか。
越前の美味を揃えた食事は、華やかすぎす、奇もてらわない、味で勝負の創作懐石膳。その質の高さに惹かれるファンが大勢います。適度な距離感を保った接客も同様。そこここに、開業140年の品格が漂います。
越前あわら温泉 つるや
福井県/芦原温泉
5.モール泉で癒される、能舞台のある歴史宿
金沢・深谷温泉 元湯石屋 能舞台のある秘湯の一軒宿(石川県/深谷温泉)
創業は江戸寛政元年。屏風絵、柱時計、器など、至る所に代々コレクションしてきた調度品が飾られ「まるで美術館のよう」と称される「金沢・深谷温泉 元湯石屋 能舞台のある秘湯の一軒宿」。何より総檜造りの能舞台が備わっていて、能文化が発達した金沢ならではの風情が漂います。
全20室のうち「伝統の客室ベット付き【雁の間】静寂がしみわたる眺めにくつろぐ」は、2024年2月にリニューアルしたお部屋。ベッドを置いた和室も含め、3間続きの広々とした和空間です。
湯は琥珀色のモール泉。聞きなれない泉質かもしれませんが、葦などの植物が堆積した亜炭層を通って湧くため、植物由来の成分を多く含むとか。宮本武蔵がこの湯に浸かって傷を治したという言い伝えもあり、湯にも建物にも、歴史の重みが感じられるに違いありません。金沢駅から車で約25分。「ひがし茶屋街」「兼六園」「21世紀美術館」などへも車で20分ちょっとでアクセスでき、観光にも便利です。
金沢・深谷温泉 元湯石屋 能舞台のある秘湯の一軒宿
石川県/深谷温泉
わざわざ出かけても損は無い、名湯&秘湯の宿を北陸エリアからピックアップしてご紹介しました。ぜひ季節を変えて、何度でも通ってみてはいかがでしょう。
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