学術団体が理系の研究者2465人に行ったアンケート調査。調査で設けた自由記述欄は、厳しい環境に置かれた研究者たちからの悲痛な書き込みであふれた。例えば雇い止めに関しては、「10年大学のために尽くし、研究費を獲得し、論文も出してきた教員が任期だからとあっさり解雇されている」「無期転換を要求しない誓約をしなければ雇用されない」などだ。
一定の期間を空けると通算契約期間がリセットされるクーリングに関連して、空白期間中に無給で働かされたなどの記載が相次いだ。「クーリング期間中に、無給で仕事をしている人をみた」や「クーリング中はボランティアとして研究に参加をお願いしている」「半年間、失業保険で過ごさせてから雇用している」など脱法行為が散見された。
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