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【はにわ展レビュー】特別展「はにわ」東京国立博物館で12月8日まで 埴輪5兄弟は5レンジャー!?

展示風景

東京国立博物館で特別展「はにわ」が128日まで開催中です。はにわが好きな人も、「はにわって何だっけ?」と思っている人も見逃せない、はにわがもっと面白くなる東博渾身の特別展。期待に胸を躍らせながら、開幕前日の内覧会を訪れました。

ようこそ、古墳時代へ!

《埴輪 踊る人々》埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館

展示室に入った瞬間、まるで本物の古墳を前にしたような空間造形に驚き!古代ロマンに思い馳せる気持ちをさらに高めてくれます。

最初に出迎えてくれるのは東京国立博物館の公式キャラクター「トーハクくん」のモデルでもあり、クラウドファンディングを経て修理された「埴輪 踊る人々」です。修理後初めてお披露目された姿は、高さや色など最近の研究で明らかになった成果も反映されているそうです。近年かなり深化したという考古学の研究の一端を、わかりやすく目に見えて知ることができるのは、本展で終始一貫しています。

日本最大の埴輪は圧巻の高さ2メートル42センチ。重要文化財《円筒埴輪》奈良県桜井市 メスリ山古墳出土 古墳時代・4世紀 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
「第5章 物語をつたえる埴輪」展示風景

こんなに色々な種類があるんだ!と思わせてくれる数々のはにわたち。巨大な円筒形のもの、人や動物の形、家の形など、バリエーション豊かな造形を見ていると、古代の日本人たちの創造力に驚かされます。

挂甲の武人の”5兄弟”揃い踏みに胸熱!

国宝《埴輪 挂甲の武人》群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館

東京国立博物館が所蔵する国宝「埴輪 挂甲の武人」には、実は”兄弟”がいた…!という物語性がまずアツい。5体それぞれの凜々しい見た目に加え、伝説の5人戦士たちの集結を思わせるPV風の映像もワクワク感を高めます。意匠を凝らした空間も相まって、史上初めて5体が揃う風景は圧巻です。

東京国立博物館が所蔵する国宝「埴輪 挂甲の武人」は赤など5体の挂甲の武人にはそれぞれイメージカラーが割り当てられている

それぞれに所蔵元や特徴にまつわるイメージカラーが割り当てられ、赤・紫・黄・青・緑の色合いが5人組の戦隊ヒーロー感をうまく演出しています。甲冑を纏った力強さ、それでいてどこかぽやんとした“ユルい”表情が何とも親しみやすく、キャッチコピーのごとく「すごいぞ、ハニワ!」と掛け声を発したくなるような魅力です。

(中央)《水鳥形埴輪》埼玉県行田市埼玉出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館保管

 

他にもユニークなはにわたちが勢揃い。スマホの画像フォルダを見直すとニヤニヤしてしまう写真をドンと紹介します!

巨大な家に寄りそう小さな家たち…かわいい!

重要文化財《子持家形埴輪》宮崎県西都市 西都原古墳群出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館

野外で気持ちのいい風に吹かれていそうな鷹匠さん

《埴輪 鷹匠》群馬県太田市 オクマン山古墳出土 古墳時代・6世紀 群馬・太田市教育委員会ほか (新田荘歴史資料館保管)

見返り美人…ならぬ見返り鹿?

《鹿形埴輪》静岡県浜松市 辺田平1号墳出土 古墳時代・5世紀 静岡・浜松市市民ミュージアム浜北

50年ぶりの「はにわ展」は、日本全国そして世界約50の所蔵・保管先からはにわが集結した大規模なもの。“チームはにわ”が一丸となって5年の歳月をかけて準備し、各博物館のエース級の逸品を惜しみなく出品するまたとない機会になりました。「名品展ではなく、はにわの最新の研究成果をできるだけわかりやすくお伝えしたい」と思いが込められた展覧会で、はにわの世界を存分に楽しみましょう!(ライター・さつま瑠璃)

はにわ展はショップも激熱でした!

踊る人々 はにわ収納ケース〈のっぽさん〉
ミニポーチ。はにわの展覧会でこんなにお洒落なグッズが買えるなんて!
挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
会期:2024年10月16日(水)~12月8日(日)
開館時間:9時30分〜17時00分
(毎週金・土曜日、11月3日(日・祝)は20時まで開館)
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、ただし11月4日(月)は開館、11月5日(火)は本展のみ開館
観覧料:一般2,100円/大学生1,300円/高校生900円
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト:https://haniwa820.exhibit.jp
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巡回情報:九州国立博物館 2025年1月21日(火)~5月11日(日)