↑のつづき。

さて、
早朝の上総国一宮を参拝した後、
最寄りの上総一ノ宮駅から電車で
南へ30分。

勝浦駅に降り立った。



千葉県勝浦市のホームページによると
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いにしえの時より漁業が盛んな港町・勝浦。
かつては桂浦、葛浦、勝占とも
表記されていました。

この地名は、紀伊勝浦、土佐桂との
関係からという説や、
房総半島開拓の祖「勝占の忌部」の名に由来、
また天然の良港であること、
すなわち「勝れた浦」に由来するなど
諸説があります。
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実際に、徳島県には「勝浦」「勝占」の
地名が古代から現在も残っており、
古語拾遺にも記されているように、
阿波から黒潮に乗ってやってきた忌部氏が
房総半島を開拓したのである。




勝浦駅から徒歩10分。
『遠見岬神社』の社号標。



一ノ鳥居。





『富咲の石段』。
登ると幸せになる。

実際に、
この神社に参拝出来るだけで幸せなので
この説明書きはウソでは決してない。




この石段に、
約1800体のひな人形が飾られる。

『かつうらビッグひな祭り』

徳島の勝浦町と同じお祭り。


二ノ鳥居。



鳥居の横には筆塚。





稲荷社。



岩肌を利用した独特な造り。



さらに登る。



素晴らしい見晴らし。









三ノ鳥居。




神輿蔵。



見えてきた。



手水舎。



拝殿。

勝浦総鎮守
『遠見岬(とみさき)神社』

鎮座地 千葉県勝浦市浜勝浦
創健 不詳
別称 富大明神
祭神 天富命(アメノトミノミコト)

天富命は、
忌部の祖神『天太玉命』の孫。

神武天皇の御代、
阿波忌部を引き連れて
房総半島を開拓した神。

天富命とともにやってきた
阿波忌部族には、
天日鷲命の孫『由布津主命(阿八別彦命)』
がいた。

房総半島には、
天富命が祖父の天太玉命を祀った
『安房神社』や、
由布津主命が祖父の天日鷲命を祀った
『下立松原神社』などが鎮座し、
忌部の痕跡が多く残る
とても楽しい場所なのである。


房総半島にかつて存在した国名
『安房(あわ)』は勿論『阿波(徳島)』から。

「下総国」「上総国」の
「総」は『』の古語であり、
で作られた麁服を調進する『忌部氏』、
阿波忌部の祖 天日鷲命がの神である。
 


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【由緒・沿革】
(参考文献:房総の古社、勝浦市史、
館山市史、房総の伊勢信仰)

初代の神武天皇の側近である
天富命は天皇の命を受けて
阿波地方(現在の徳島県)を開拓した後、
更に良い土地を求めて、
忌部氏を率いて館山の布良崎神社付近に上陸。

忌部氏の祖神である
天太玉命(ふとだまのみこと)を祀る社を建て、
を植え安房郡を開拓した。
 
現在千葉県に安房、勝浦、白浜など、
阿波地方と同じ地名が多いのはこのためです。
 
天富命の没後、勝占忌部 
須須立命(かつらいんべすすたつのみこと)は、
天富命の居住跡、八幡崎の富貴島に
社殿を設立して祀ったのが
遠見岬神社の始まりと伝わります。
 
慶長6年(1601年)など度重なる津波で
資料は流失し、宮ノ谷に社殿を再建。

創建年代は不明ですが
平安時代の西暦800年頃とされています。
元の富貴島は大半が水没し
現在は平島となり赤い鳥居が
建っているのみです。
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エヘ。



今にも動き出しそうな龍の彫刻。



狛犬さんの顔がカッコよし。


恒例の「狛犬の見る景色」。



御神木。





横から本殿。

木漏れ日の降る神社は美しい。



階段があったので登ってみる。



高台から本殿。




登り終えた場所にも鳥居。



ここは奥宮だろうか。







一度降りてきたが、
別の場所にも階段を発見。

どこにたどり着くか
よくわからない階段って
ワクワクしますよね~。



拓けた場所にきた。



社殿が見える。
 

よく文字が読めなかった大きな石碑。


椅子がチョコンと置いてある。



ベンチから見る景色。
 



忌部族は、遠い海の向こうの四国から
長旅を経てこの地にたどり着いた。


和歌山・静岡・神津島と
その足跡を遺しながら…


この景色は忘れないでおこう。




忌部の祖神 天太玉命の孫
天富命(アメノトミノミコト)。

その神名には『トミ』が入り、
「あの神様」や「この神様」との
繋がりを感じさせる。


忌部の末裔とも云われ、
現在でも大嘗祭で用いられる
麁服の最高責任者『三木家』。

その三木家ご当主は、おっしゃっていた。

「フトダマはずいぶん昔から
 阿波に住んでいた」


神話上の神様のリアルな伝承。


そろそろ本当にワタシたちは
知らなければならないのではなかろうか。



房総半島には、
安房神社、洲宮神社、布良崎神社、
下立松原神社など、忌部の開拓伝承が
数多く残っている。


まだまだワタシの『忌部の痕跡探し』は
終わらない。


ずっと気になっていた遠見岬神社。

参拝出来て幸せだ。



さて降ります。



神紋『麻の葉紋』。

誰がどうみても六芒星である(笑)


阿波徳島の勝占と繋がる勝浦の町。


もう少し歩いてみようと思った。

つづく。

ではまた❗










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