まさか自分がと思っていた特殊詐欺に巻き込まれました！

東京都現代美術館で「髙橋龍太郎コレクション」を見ていたら着信、出ると自動音声で「あなたの携帯のアカウントに不正があったため2時間後に全てロックされます。解除するには1を押して下さい」とアナウンス。

どういうこと？と思い電話すると「こちらはソフトバンクです、あなたのアカウントの携帯から迷惑メイルが大量に送られているという通報が静岡県警にあり、静岡県警に解除要請ををもらわないと貴方のアカウントの携帯は全て凍結されて使用不能になります」との事。
あたふたしていると、本来なら貴方の電話は止めなければいけないけれど、今は緊急回線で繋ぎますと言われました。

繋いでもらうと「静岡県警です」と答えがあり事情を話すと、最初はわざと何の話かよく分からないふりをしています
しばらく話をすると漸く話が通じたように静岡県警のサイトを見て下さいと言われ「特殊詐欺防止対策ってありますよね」と言われ私はそこの刑事の安西と申しますとの事。

本来なら静岡署に今から来て欲しいと言うのですが、それは無理というと、特例で電話で検問するので、外部のノイズが入らないカラオケボックスなどの個室に行って欲しいとのこと「カラオケボックスでも結構うるさいですよ」と言ってもカラオケボックスに行きなさいの一点張り「ホテルとかでのいいですか？」と聞いたら「領収書は切るから構わない」と言われたのですが、高級ホテルでも入ってやるかと思ったのですが、そもそも切るきはないのでホテルにしなくてよかったです。
つまりノイズが音声に入るのが嫌なのではなく、第三者に聞かれたくないためですね。

近所にカラオケボックスがないので入ったら掛け直しますというと取り調べは始まっているので繋ぎっぱなしにして下さいと言われます。今思うと、これはいったん切って、ちょっと冷静になってしまい詐欺ではないかと警察の相談の電話したり、調べられるのを防ぐためでしょう。

本人確認のためにIDを写真を送って下さいと言われ、ここではまだ100％信じてたので送ってしまいました。

カラオケボックスに入ると信憑性を上げるために静岡県警名義の「取り調べ同意書」が写メで送られてきて読み上げさせられました。（これを周りの人に聞かれたくないんでしょう）

木原という知り合いはいないか、6月ごろに荻窪に行った事はないか、IDを他人に預けた事はないかと微妙な法律、警察用語を使いながら延々聞かれます。

身に何の覚えがないと何度言ってものらりくらりとかわされます

そうこうすると、昨年、詐欺組織が摘発され証拠品から加茂さん名義の携帯、通帳、印鑑が出てきました。これはあなたが犯人である証拠なんです。
仮に口座開設のために銀行に行った貴方の映像がカメラにあったらもう逮捕されてますとまで言われます。
本来ならば今すぐ勾留されても仕方がないですし、仮に犯人でないとしてもIDを２００万円で貸したという人も何人もいて、あなたはそれをしたんではないですか？との事。

話の合間にも他の電話に時々出るのですが「容疑者から電話、所在地確認中です」と不穏な会話をわざと聞こえるように何度かします。

じわじわと真綿で首を絞めるように、あなたは逃れれない、すぐにでも勾留される、勾留されたら最長3ヶ月は出られない、家宅捜査をされる事になる、あなたがやっていないという証拠どこにもないなどと延々言われ続けます。

「動機がないですよね、別にお金に困ってるわけでもないのに、そんなリスクに手を出しませんよ」と言っても「お金持ちが犯罪をしないという事はないですよね」など強かに言い返してきます。

そして、主犯格の木原の偽装の取り調べ書の写メが送られてきました。

その詐欺は4年前に発覚、主犯格は元銀行員、会社役員などキャリアのある人が多く関わっており総被害額は70億円、加茂さん名義の口座にはマネーロンダリングのために27億円が振り込まれていると言われました。

そこで、その事件は報道されてないんですかと聞くと一度だけ報道されたけれどすぐ削除されたと言われました。
ここで、はて？と思った訳です。そんなスキャンダラスで大きな事件が一回だけ報道されてすぐに削除されたなんて事はないですよね。4年前に発覚してるのならもっと前に逮捕されないかとかという考えがよぎりました。

拘束は本当に勾留は免られないんですかと聞くと

このルールを守ってくれれば勾留は避けされるかもしれないという提案をされます。
1、2時間おきに状況を報告する
2、この話は誰にもしない
3、この件はネットで検索しない

要は詐欺がバレない、本当だと思い込ませ続ける事ですね

ここで検事がさらに特例を許せば、さらに勾留はされないようになるかもしれない、そのために検事と繋いでも構わないと言い出しました。ここでまた、はて？が浮かびます。警察が弁護士を紹介するならまだしも、検事に罪の軽減を容疑者が頼めるように警察が手配をするなんておかしくないですか？

多分、次のステップで、そのためにはこの金額を用意しろという話だと思うのですが、疑問がかなり大きくなってきたので、ここで挑発してみようと思い、「僕は絶対に何もやっていないし、勾留したらこれは冤罪になるんじゃないですか？袴田さん事件もそうだし、和歌山カレー事件だって冤罪説があって、最近の警察の信用は落ちてますよ」

と言うと「それは警察に対する名誉毀損だ」「そんな事をいうとさらに罪が重くなる」と言い始めました。本当の刑事ならこんな挑発には乗らないと思います。
ここで完全に詐欺だと確信しました。

「そういえば刑事さんの身元の確信もないし、静岡警察に電話して安西さんという刑事がいるか確認してもいいですか？」と聞くと「どうぞ」という強気な返事。

「こんな重要な話を電話で延々しても埒が明かないので、静岡警察に行きますよ」というと「来たら拘束されますよ」と脅しにかかります。

「それでもいいです」と言い返すと来て欲しくないニュアンスがビンビンに伝わっってくるような事は何度が言い返してきました。

そもそも最初は来て欲しいと言っていたのに辻褄がもう合いません。

最後に「あなた今どこですか。警察が確保に向かいます」「仮に僕が犯人なら、どこにいるなんて言うわけないじゃないですか」と言って切ろうとすると「今すぐ逮捕に行くぞ！」と言う罵声を聞きつつ電話を切りました。

まだ落とせると思っているのか折帰し電話がかかって来ましたが、速攻に着信拒否です。

警察の詐欺事件の部署に連絡すると明かに詐欺、電話番号を調べるとアメリカからのようです、との事。自宅住所知られているので警備を強化するようにと地域の警察にも伝えましたと頼もしいお言葉。日本の警察素晴らしいです

今、思うと、やたらFACEタイムで話そうとしたり、アドレスが＠icoudだったり怪しい所はありましたね。

見ようと思ってた映画が見れず、カラオケボックスの3時間分料金も無駄になりましたが話のネタにはなったのでよしとしようと思います。

皆様も特殊詐欺、本当に巧妙になっているのでくれぐれもお気をつけ下さい。