県警本部=さいたま市浦和区高砂
逮捕容疑は8月31日午前0時40分ごろから同1時40分ごろまでの間、他の被疑者らと共謀し金品を強取する目的で凶器を所持して、さいたま市西区指扇地内の男性(34)方に向かい、強盗しようとした疑い。2人と男性にはそれぞれ面識がなかったという。
同課によると、男性は両親と3人暮らし。男性自身もこれまでにSNSで闇バイトに応募しており、指示役からの指示で秘匿性の高い通信アプリを通じてスマホを購入し、8月27日に同区内にある公園の仮設トイレへ行ったところ、男2人=強盗致傷などの疑いで逮捕=にトイレ内から引きずり出され暴行を受けるなどしていた。
捜査関係者などによると、この事件後、熱田容疑者らは他の共犯者と共に指示役から秘匿性の高い通信アプリで「(住宅の)ガラスを割って侵入し、男性と両親を家の中の1カ所に集めろ。暴行脅迫して現金を奪え」という旨の指示を受け現場に向かったという。当時男性は住宅内におらず、男性が襲われた事件を受けて両親も別の場所へ避難していた。
神奈川県警が別事件で逮捕した被疑者のスマホを解析したところ、今回の事件が判明。8日に情報提供があり、防犯カメラの映像などで2人を特定した。県警は認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、熱田容疑者は犯行現場に向かったことは認めているものの、強盗を準備したことは否認。男は容疑を認めているという。
県警は事件の背景に匿名・流動型犯罪グループ内のトラブルがあったとみて、指示役を含めた共犯者を捜査している。