横浜の強盗殺人事件、容疑の22歳男逮捕 複数人関与か
横浜市青葉区の住宅で、住人の後藤寛治さん(75)が殺害され現金が奪われた事件で、神奈川県警は19日、千葉県印西市木下、自称個人事業主の宝田真月容疑者(22)を強盗殺人の疑いで逮捕した。秘匿性が高い通信アプリで指示役と連絡を取っていたといい、首都圏で相次ぐ強盗事件を受けて設置された警視庁と埼玉、千葉、神奈川の3県警の合同捜査本部は全容解明を急ぐ。
神奈川県警によると、宝田容疑者は「実行犯は、自分を含め3人。運転して、現場近くまで行った」と話し「間違いありません」と容疑を認めている。
逮捕容疑は複数人と共謀して15日ごろ、横浜市青葉区の住宅に侵入し、後藤さんに暴行を加えて殺害し、現金約20万円を奪った疑い。
千葉県市川市で17日未明に起きた事件では、強盗致傷などの疑いで逮捕された高梨謙吾容疑者(21)が「闇バイトに応募して強盗に加担したが、嫌になった」という趣旨の話をしていたことが捜査関係者への取材で判明。他の事件への関与を示唆し、携帯端末に秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」が入っていた。
この事件では住人の女性(50)が連れ去られ、17日夜、埼玉県内の宿泊施設で千葉県警の捜査員が保護。監禁容疑で、一緒にいた藤井柊容疑者(26)を現行犯逮捕した。藤井容疑者の指紋は、横浜市の強盗殺人事件の現場で検出されている。
高梨容疑者は18日未明、神奈川県警都筑署に現れ、市川市の事件への関与を申し出た。千葉県警は19日、2人を送検した。〔共同〕