自分に呪いをかけるなよ。
岡山県在住の女性M様から「私はみぞおち部分に岩盤があって、これが肚の声を塞いでしまっているというようなイメージがあります。圭吾さん、お願いがあるのですが、私のこのみぞおちにある岩盤を、空手チョップで割って頂けないでしょうか」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。M様は、最近、自分が所属していたコミュニティから追い出されたばかりだと語った。人とのコミュニケーションがうまくいかないのだと、涙ながらに友達がまったくいないことを嘆いた。
私は「地縛霊みたいだな」と思った。言葉は悪いが、友達が欲しい、友達が欲しい、友達がいる人たちが羨ましい、うらめしや、うらめしやと彷徨っている地縛霊に見えた。そのことをど直球で伝えたら「そうかもしれません」とM様は認めた。私は言った。別に友達なんかいなくてもいいじゃないか。友達が欲しい、友達が欲しいと思うと、地縛霊になる。友達なんていなくても構わない、俺は一人でも楽しく生きると平気で生きたら、逆に、友達もできるのではないだろうかと言った。
M様は現在バイクで日本を巡っている。バイクは彼氏が買ってくれたらしい。免許の費用も、バイクを愛する彼氏が出してくれた。私は「最高の彼氏がいるじゃないか」と言った。M様は「いまいる彼氏より、コミュニティの方が大事になっていました」と言って、泣いた。たくさん泣いた。その後、スッキリした顔をして「なんだか楽しくなってきました」と言った。除霊の完了である。私は、肚の中で「ゴーストバスターズ」と叫んだ。美しい女性が地縛霊になるのは悲惨だが、呪いが解けて美しい女性に戻る姿を見ることは至福だ。
M様は「変な世界に入り込んでいたのだと思う」と言った。コミュニティに溶け込むことに必死になって、隣にいてくれる人のことを忘れていた。圭吾さんと話していたら、岩盤なんて最初からなかったことに気付いた。嫌なものが全部流れた。私は「女の胸に怨念がおんねん」と思った。岩盤なんて本当はないのだ。ないのが普通。あるのが普通になると、ないことを不思議に思う。だが、そんなものははじめからないのだ。あると思えばある。だが、ないと思えばない。現に、いま、こんなにも元気になっているじゃないかと言った。
自分に呪いをかけるな。岩盤を感じたら、それは「そっちじゃないよ」と教えてくれているのだ。私に岩盤がないから、私といる人の岩盤もなくなる。M様があまりにもスッキリとした顔をするものだから、私は「バイクいいなあ。バイク羨ましいなあ」と、M様に代わって地縛霊になった。バイクをくれよ。バイクを寄越せよ。うらめしや。うらめしや。俺は、今夜寝る場所もないんだよ。すると、M様は「乗っていないバイクが一台あるから、圭吾さんにあげます」と言った。驚きのあまり、私はぶっ飛んだ。ミイラ取りがミイラになった。ゴーストバスターズ(私)は、ゴーストバスターズ・バスターズ(M様)に一本取られた。
おおまかな予定
10月19日(土)愛知県名古屋市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!



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