千葉 市川 強盗傷害事件 容疑者スマホに秘匿性高い通信アプリ

首都圏で相次いでいる一連の強盗事件のうち、17日千葉県市川市で起きた事件で、18日夜、強盗傷害の疑いで逮捕された容疑者のスマートフォンに秘匿性の高い通信アプリがインストールされていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

市川市の事件以外にも関わったことを認めていて、警察は、アプリを通じた指示役からの指示で複数の事件に関わった疑いがあるとみて調べています。

17日未明に千葉県市川市の住宅で起きた事件ではいずれも自称で横浜市旭区の内装工、高梨謙吾容疑者(21)が強盗傷害などの疑いで逮捕され、19日検察に送られました。

また、事件後、行方がわからなくなったこの家に住む50歳の女性を監禁したとして逮捕された住所、職業不詳の藤井柊容疑者(26)も19日検察に送られました。

これまでの調べに対し高梨容疑者は容疑を認め首都圏で相次ぐ事件で市川市の事件以外にも関わったことを認める供述をしているということですが、その後の調べでスマートフォンに秘匿性が高い通信アプリがインストールされていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

闇バイトに応募しアプリを通じた指示役からの指示で複数の事件に関わった疑いがあるとみられています。

一方、藤井容疑者は市川市の事件のほか横浜市青葉区の強盗殺人事件や千葉県船橋市の強盗傷害事件にも関わった疑いがあるということです。

警察は2人と、一連の事件との関連を詳しく調べています。

指示役のアカウント名は20以上 複数事件で共通のものも

警視庁などの合同捜査本部によりますと、首都圏で相次いでいる闇バイトを実行役にした一連の事件は、1都3県で少なくとも14件にのぼっています。

捜査関係者によりますと、一連の事件ですでに逮捕されている実行役などのスマートフォンを解析した結果、指示役が秘匿性の高い通信アプリで使っていた少なくとも20以上のアカウント名が確認されています。

このうち一部のアカウント名は、複数の事件で共通しているということです。

たとえば、「赤西」というアカウント名は、▽ことし8月に千葉県八千代市の質店や▽神奈川県厚木市の質店で起きた事件、さらに、▽9月に神奈川県鎌倉市の質店で起きた事件などで使用されていました。

「小山豊」と「ゴッサム」は▽厚木市と鎌倉市の事件、それに▽9月にさいたま市西区の住宅で起きた事件で使われていたということです。

「Drヒルルク」は、厚木市と鎌倉市の事件、「B」は、9月にさいたま市西区や東京・練馬区の住宅で発生した事件で使われていました。

「夏目漱石」は▽9月に東京・練馬区と国分寺市の住宅で起きた事件、▽さらに今月、埼玉県所沢市の住宅で発生した事件で確認されているということです。

合同捜査本部は指示役が複数いたり、同じアカウントを使い回したりしている可能性も視野に解析を進め、首謀者の特定など、全容の解明を目指すとしています。

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