北朝鮮が1万人派兵準備とゼレンスキー氏、「世界大戦への一歩」
ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)は17日、数千人規模の北朝鮮軍がロシア側についてウクライナで戦う準備を進めており、北朝鮮の一部の将校はすでにウクライナに派遣されているとの見方を示した。同日撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)
[ブリュッセル 17日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、約1万人規模の北朝鮮軍がロシア側についてウクライナで戦う準備を進めており、北朝鮮の一部の将校はすでにウクライナに派遣されているとの見方を示した。
一方、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は現段階で北朝鮮兵の存在を示す証拠はないと述べた。
ゼレンスキー大統領はベルギーのブリュッセルで開かれた記者会見で、ロシアが一時的に占領しているウクライナ領土に、北朝鮮の一部の将校がすでにいるという情報を情報機関から得ていると言明。「北朝鮮が約1万人もの兵士をわが国と戦うために派遣する準備をしていることは分かっている」とし、これは「世界大戦への第一歩」だと危機感をあらわにした。
ゼレンスキー氏は、すでに領土内にいる正確な兵士の数については答えられないとした。
西側の同盟国は北朝鮮が軍隊を派遣しているというウクライナの主張をまだ確認していないが、調査しているとしている。
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ゼレンスキー氏とともに記者会見したルッテ氏は「北朝鮮の兵士が戦闘に参加しているという証拠はない」と述べた。
その上で、「北朝鮮が武器や技術の供給、技術革新など、さまざまな方法でロシアの戦争を支援していることは分かっている。これは非常に憂慮すべきことだ」と語った。
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