気付けば、無観客の五輪観戦にも慣れた自分がいる。これが有観客の大歓声があれば、日本代表のメダルラッシュもまた違う数字が並んでいたかもしれない、とも思う。それはプロ野球のペナントレースを見ていても感じるところがある。前半戦、広島の本拠地マツダスタジアムは50%の観客が入った。それでも、恵まれている環境かもしれない。ただ、あの超満員で真っ赤に染まった熱気と大歓声があれば25勝27敗の今季の本拠地戦績もちょっとは変わっていたかもしれないと感じる。昨季終了時に選手たちが「あらためてファンの声援が力になっていたことを知った」と口をそろえていたように、ファンの存在は選手を突き動かす。

五輪期間中、プロ野球は西日本の球場を主にエキシビションマッチが行われている。広島の全9試合はすべて本拠地試合。1日のロッテ戦を除き、5000人前後の観客を入れている。実はすべて、無料だという。

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