性的音声を無断で公開、「マニュアル」を販売し、海外遠征まで…!被害女性たちが告発、悪質ナンパ師「スタナン一家」「ゆってぃ」の「ひどすぎる手口」
性的な音声流出の違法性は
現行のリベンジポルノ(嫌がらせのため、元交際相手の性的画像などを流出させる行為)防止法では、本人の同意なく性的な写真をSNSに投稿したり、不特定多数の人の目に触れる場所に公表したりする行為を禁止している。違反した場合は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性がある。 今回のゆってぃ氏のケースは画像ではなく、音声のみになるが、法的に罰することはできるのか。性犯罪問題に詳しい上谷さくら弁護士は、「音声だけでは、リベンジポルノ防止法は適用されない」としつつも、「人物が特定できる音声であれば、名誉毀損や侮辱罪で訴えることができる可能性がある」と指摘する。 また、リベンジポルノの被害に遭わないための心構えについて、こう助言する。 「画像や音声は一度ネットに出てしまえば、すべて削除することは難しく、警察で対応しきれないことも多い。そのため、基本的には『撮らない』『撮らせない』『送らない』で、自己防衛することが重要。最近は、本人の意に反して拡散された性的画像を削除する活動をしている『ぱっぷす』といったNPO法人に相談することもできるので、被害に遭ったとしても、一人で抱え込まないでほしい」
“韓国遠征”で大炎上
こうした日本の悪質なナンパ師は、国内にとどまらず、海外にまで飛び火している。 250人以上が所属しているとされるナンパ師グループ「スタナン一家」は9月、“韓国遠征”と題して、韓国でナンパ行為をしたことをSNS上で報告した。 グループの「副代表」を名乗る人物は、「これガチなんやけど今月、#スタナン一家。女攻略のために、、『韓国遠征』行ってきます。しかも今回参加者、“38”人www」と投稿。現地女性の性的な画像や音声を無断で投稿していた疑惑が浮上し、X上で大炎上した。 その後、グループの代表と副代表は、謝罪動画を配信し、「無期限で活動を自粛する」と報告。事態の沈静を図ったものの、韓国の主要日刊紙「韓国日報」などの現地メディアが騒動を相次いで詳細に報道するなど、国内外で批判が強まっている。 スタナン一家は普段、日本でどのような活動を行っているのか。内情を知る人物が語る。 「コミュニティには30万円の入会金が必要で、ナンパについての講習や自己啓発セミナーに参加したり、日々のナンパ活動をグループチャットで報告しあったりしています。多くのメンバーは20~30代の一般的な会社員のようです。彼らは主に出会い系アプリを通じて、女性たちを物色しています。グループ内では、出会った女性の性的な画像や、個人情報が無断で共有されています」 さらには、女性を欺くための手段にも余念がないという。 「女性を信用させて、だますためのノウハウを共有していて、元ホストなどが講師をしています。既婚なのに独身と言ったり、勤務先などの情報を偽ったりしているケースもあるようです。女性を妊娠させたまま音信不通になって逃げたり、多額の金を貢がせたり、ひどいやつばかりです。謝罪も形だけでしょう」