「裁判で徹底的に争う予定です」
スタナン一家のメンバーと交際し、妊娠させられた後、音信不通になってしまったCさんは、男性への思いをこう語る。
「交際後に彼がスタナン一家の一員であることを知りました。グループ内では、私の画像や個人情報を勝手に共有していたこともわかりました。彼を追及すると、『これから一生かけて償っていくから別れたくない』と泣かれたため、関係の再構築を試みました。ところが、妊娠が発覚し、結婚を見据えて一緒に住もうと話していた矢先、彼から突然『別れよう』と言われ、音信不通になり、大きな精神的苦痛を受けています。慰謝料をもらうため裁判で徹底的に争う予定です」
さらに、こう続ける。
「ナンパが成功して一時の承認欲求を満たせたとしても、女性を傷つけるような悪いことを続けていれば、結局自分にすべて返ってくる。男性たちには、そんなコミュニティにいても、有益になることなんて何もないと早く気付いてほしいです」
今回、ゆってぃ氏およびスタナン一家の代表者に取材を申し込んだものの、双方とも返答はこなかった。
執拗なつきまといや不快な言葉による声掛け、リベンジポルノ、女性軽視思想を加速させるコミュニティ――。悪質なナンパ師が引き起こす問題は、すでに複数の被害者の心に大きな傷を残している。「男女関係のもつれ」の域を超えた、深刻な性加害につながりかねない行為として、「悪質ナンパ師問題」を厳しく注視していく必要がある。