性的な音声流出の違法性は
現行のリベンジポルノ(嫌がらせのため、元交際相手の性的画像などを流出させる行為)防止法では、本人の同意なく性的な写真をSNSに投稿したり、不特定多数の人の目に触れる場所に公表したりする行為を禁止している。違反した場合は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性がある。
今回のゆってぃ氏のケースは画像ではなく、音声のみになるが、法的に罰することはできるのか。性犯罪問題に詳しい上谷さくら弁護士は、「音声だけでは、リベンジポルノ防止法は適用されない」としつつも、「人物が特定できる音声であれば、名誉毀損や侮辱罪で訴えることができる可能性がある」と指摘する。
また、リベンジポルノの被害に遭わないための心構えについて、こう助言する。
「画像や音声は一度ネットに出てしまえば、すべて削除することは難しく、警察で対応しきれないことも多い。そのため、基本的には『撮らない』『撮らせない』『送らない』で、自己防衛することが重要。最近は、本人の意に反して拡散された性的画像を削除する活動をしている『ぱっぷす』といったNPO法人に相談することもできるので、被害に遭ったとしても、一人で抱え込まないでほしい」