千葉県市川市の住宅で現金などが盗まれた事件。住人の女性を監禁した疑いで逮捕された男をめぐり、新事実が発覚しました。

逮捕の男 指紋でつながる事件 横浜強盗殺人などにも関与か

17日夜、現行犯逮捕された職業不詳の藤井柊容疑者(26)。

17日、千葉県・市川市の住宅が荒らされ、現金などが盗まれた事件で、この家に住む50歳の女性が一時行方不明となっていて、藤井容疑者はこの女性を監禁した疑いで逮捕されました。

岡部瑶平記者
「藤井容疑者は埼玉県・川越市のホテルで女性と一緒にいたところを確保されたということです」

ホテルの中を調べる捜査員たち。

警察は17日の午後10時前、現場の住宅から50キロほど離れた川越市内の宿泊施設で、住人の女性と一緒にいる藤井容疑者を確保

女性は全身打撲のけがをしていて、病院に運ばれました。

さらに18日未明、事件に関与したとみられる男が、横浜市内の都筑警察署に出頭したことが捜査関係者への取材でわかりました。男は事件への関与をほのめかしているということです。

何人の人物が事件に関与しているのでしょうか?

被害に遭った女性は警察に「就寝中に3人の男から全身に暴行を受けた。粘着テープのようなもので全身を縛られて、車に乗せられ、宿泊施設に連れて行かれた」と、話しているといいます。

事件が発覚する前、17日未明の現場近くの防犯カメラ映像には、3人の人物が現場の目の前の道を歩き、住宅を確認しているように見えます。

その後、住宅に向かう様子も確認できます。

その約1時間半後、ライトをつけた車が家の前に。車は走り去っていきました。

警察は他にも関与した人物がいるとみて捜査していますが、藤井容疑者については、別の2つの事件にも関与している可能性が出てきました。

一つは、横浜市・青葉区の住宅で、16日、住人の後藤寛治さんが口や手足を粘着テープで縛られ、死亡しているのが見つかった強盗殺人事件

もう一つは、千葉県・船橋市で10月9日に発覚した現金約900万円が奪われる強盗傷害事件です。

いずれの事件の住宅からも、藤井容疑者の指紋が検出されたことが捜査関係者への取材でわかりました。

警察は藤井容疑者が少なくとも3つの事件に関わっているとみている他、首都圏で相次ぐ一連の事件との関連を調べています。