市川 女性連れ去り 容疑者は横浜強盗殺人にも関与か 指紋一致

警察は藤井容疑者が少なくとも3つの事件に関わっているとみて捜査するとともに、3つの事件ではいずれも複数人が住宅に押し入ったとみられることから、警察は実行役グループの特定を進め、首都圏で相次ぐ闇バイトを実行役にした一連の事件との関連についても調べています。

17日、千葉県市川市の住宅が荒らされ住人の女性が連れ去られた事件で、警察は出頭してきた21歳の容疑者を住宅に押し入って車などを奪ったとして強盗傷害などの疑いで新たに逮捕しました。

首都圏で相次ぐほかの事件への関与も供述しているということで警察が詳しく調べています。

逮捕されたのはいずれも自称で横浜市旭区の内装工、高梨謙吾容疑者（21）で、警察によりますと17日未明に千葉県市川市の住宅に押し入り、この家に住む50歳の女性の顔を殴って脅したうえ、携帯電話や軽乗用車などを奪ったとして強盗傷害などの疑いが持たれています。

容疑者は18日未明、横浜市内の警察署に出頭し市川市の事件への関与を認めたことなどから警察は18日夜、逮捕しました。

調べに対し首都圏で相次ぐ他の事件にも関わったことを認める供述をしているということです。

市川市の事件では3人組が住宅に押し入ったとみられ、事件のあと住人の女性の行方がわからなくなりました。

警察は17日夜、女性を埼玉県内の宿泊施設で保護し監禁の疑いで一緒にいた住所、職業不詳の藤井柊容疑者を逮捕していて、捜査関係者によりますと市川市の事件のほか横浜市青葉区の強盗殺人事件や千葉県船橋市の強盗傷害事件にも関わった疑いがあるということです。

警察は残る1人の行方を捜査するとともに首都圏で相次ぐ闇バイトを実行役にした一連の事件との関連を詳しく調べています。

この事件で、現場から数十メートル離れた場所に設置された防犯カメラの映像に容疑者とみられる人物の出入りが写っていました。

17日未明、現場の住宅の前に1人の人物が現れるとその数分後には別の2人が現れます。

3人は10分ほど住宅の周辺をうろついたあとこのうち2人が現場の住宅へと向かうのが確認できます。

そしておよそ1時間半後の現場の住宅から1人が現れ、そのあとを追うようにすぐに1台の車が住宅から出てきて、その場を離れました。

警察もこの映像を入手していて、分析するなどして詳しいいきさつを調べています。