米沢工業高校との統合のため、2024年度をもって閉校が決まっている山形県立米沢商業高校で、最後の創立記念式が行われた。式では、生徒たちが制作した“米商カラー”が全面に表れた閉校記念グッズも販売され、人気を集めていた。
閉校前最後の創立記念式
1920年(明治35年)に米沢市立商業補習学校として創立した米沢商業高校は、2024年度で閉校し、2025年に米沢工業高校と統合して米沢鶴城高校になる。
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122回目となる最後の創立記念式には、全校生徒236人、卒業生約50人が出席した。式典で伊藤広幸校長は、「米商で青春を謳歌(おうか)し、母校が『魂の故郷』となることを祈ります」と式辞を述べた。
閉校記念グッズのテーマへの思い
校内では、式にあわせて商業研究部の生徒が制作した閉校記念グッズの販売も行われた。米商・商業研究部は、これまでも米沢らしさを生かした商品の開発に取り組んできた。最後の1年となる2024年、部員たちはみな「米商の思い出を形にしたい」と、思いを1つにしている。
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商業研究部・伊藤美咲部長:
去年のテーマが終わり、来年のテーマを考えた時、「米商が閉校してしまう」ということがあがった。「商品を見て、米商を思い出してもらえたらうれしい」という思いで、閉校記念品を作った。
2023年から企画に入り、完成したグッズは全部で15種類ある。
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ポーチや名刺入れなどの布製品には、女子が着用する赤いブレザーやチェック柄のスカートなど制服の生地が使われていて、“米商カラー”が全面に表れている。
卒業生が学生時代に思いをはせる
13日の販売会には多くの卒業生が足を運び、数々のグッズを見て回りながら学生時代の思い出に浸っている様子だった。
卒業生は、「今日は巾着と、娘も卒業生なので名刺入れをプレゼントしようと。(米商は)卒業生の団結力というのがすごくて、みんな知れ渡って(販売会に)集まっていると思う」「制服の柄だったり、思い出がいっぱい詰まっているものを商品として購入できるのはうれしい」と話す。
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販売担当の生徒は「かなり高額なものもたくさん買ってくれて、正直驚いている」と感謝の気持ちとともに「先輩たちと世代を超えてつながっていると思う」と希望を込めて語った。
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米商最後の生徒たちが生み出した、学校への思いあふれる記念品の数々。商業研究部では、今後、高畠町や南陽市でも販売会を行うことにしていて、米商の思い出をより多くの人に届けたいという。
(さくらんぼテレビ)