首都圏で相次ぐ強盗事件に絡み、千葉県市川市の監禁事件で逮捕された男の指紋が横浜市の強盗殺人事件の現場住宅から検出されたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。横浜の事件後、市川の女性連れ去りに関与した疑いがあり捜査当局が調べる。8月以降、手口が共通する10件超の事件が発生し、一部は指示役の通信アプリのアカウント名が一致。警視庁と埼玉、千葉、神奈川の3県警は18日に合同捜査本部を設置し、闇バイトを実行役とする犯罪グループの実態解明を急ぐ。
強盗事件の複数で、指示役が「夏目漱石」「赤西」「ジョジョ」など通信アプリの同じアカウント名を使っていたことも捜査関係者への取材で判明した。合同捜査本部は、10月5日に札幌市で発生した強盗致傷事件を含めた14事件について重点的に捜査する。
捜査関係者によると、男1人が神奈川県警都筑署に出頭し、千葉県内で起きた事件への関与を示唆した。市川市で17日朝に明らかとなった住宅荒らし事件では、住人の女性(50)の行方が分からなくなったが、同日夜、埼玉県川越市の宿泊施設で保護。千葉県警は、監禁容疑で住所職業不詳の藤井柊容疑者(26)を現行犯逮捕し、少なくとも他に2人が関わっているとみて出頭した男の関与も調べる。藤井容疑者の指紋は横浜の強盗殺人事件のものと一致した。
県警によると、女性は就寝中に襲われて全身打撲を負い、粘着テープで縛られ車で連れ去られた。防犯カメラ捜査などから割り出した宿泊施設に、容疑者と女性がいた。
横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん(75)が手足を縛られた状態で見つかった強盗殺人事件では、遺体は複数箇所が骨折していたことが捜査関係者への取材で判明。神奈川県警は鈍器で激しく体を殴られた疑いが強いとみて調べる。
県警は17日夜、後藤さんの死因を全身打撲による失血死と発表。死亡推定日は15日ごろと明らかにした。室内が物色され、約20万円がなくなっていた。(共同)