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自民パーティー券事件

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に過少記載したとして刑事告発されました。

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「石破カラー」封印 裏金対応もトーンダウン、際立つ岸田路線の継承

衆院本会議で所信表明演説を行う石破茂首相(手前)=国会内で2024年10月4日午後2時33分、平田明浩撮影

 石破茂首相は就任後初めて行った4日の所信表明演説で、持論とする日米地位協定の改定などには触れず、「石破カラー」を封印した格好だ。自民党派閥の政治資金裏金事件を受けて「失われた政治への信頼を取り戻す」と強調したが、具体策には踏み込まなかった。一方で際立ったのが、岸田文雄前政権からの継承だった。

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 「改正政治資金規正法を徹底的に順守し、限りない透明性をもって公開することを確立しなければならない。私自身も説明責任を果たす」。首相は衆参両院本会議で行った演説で、裏金事件に関与した議員から自ら聞き取りを行うと示唆した上で、透明性を高める努力を尽くすと強調した。

 9月の党総裁選では、「裏金議員」を次の選挙で公認するかどうかについて「選挙対策委員会で徹底的に議論されるべきだ」と発言し、非公認の可能性に言及。政党の基本ルールを定める「政党法」の制定も訴えていた。だが、党内の反発でトーンダウンしており、演説でも信頼回復への意気込みを示すにとどまった。

 総裁選で唱えた「石破カラー」の政策も同様だ。地位協定の改定に向け「見直しに着手する」と表明するとともに、「アジア地域に集団安…

衆院本会議で所信表明演説を行う石破茂首相(手前)=国会内で2024年10月4日午後2時33分、平田明浩撮影

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