歌舞伎町でお会いした元ホストの男性が著名な方で、その方が自身の動画チャンネルで私の話をしてくれた。それを見たホスト狂いの女性から「ホストにはまって借金をして、返済のために体を売るようになってから危ない人たちの罠にはまり、借金も膨れ上がって散々なことになっている」と連絡をもらい、一時的な避難所として熱海の家を使ってもらうことになったため、家主の私は家を出た。現在は名古屋にいるが、今夜の宿はない。

私の必殺技に「手当て」というものがあり、エロ目的だと誤解されることも多いが、気功の先生から「君の手には力があるから弱っている人を見たら触ってあげなさい」と言われて以来、今だな、と思ったタイミングで手当てを発動させている。まずは一回落ち着こう。言葉で言っても落ち着けない時は、体温によって落ち着かせる。大丈夫。どうにかなる。頭で考えてもわからないことが、身体に触れることでわかる。普段は強がって生きている人も、本当はとても繊細な部分があることや、その逆など、触れることでわかる。問題を抱えている人の身体は冷えている。そこを溶かす。

満月を経た今、月が欠けていくように「増やすより減らす」ターンに突入した。増やさない。捨てる。何を。過去を。過去を捨てる。現在を。現在を捨てる。未来を。未来を捨てる。今の苦しみは過去や未来から来ていることが多い。過去の扉を閉めて、未来の扉を閉めると、忙しい現実に隙間が出来る。現実に忙しくなり過ぎると、願いばかりになり、祈りを忘れる。喜びを忘れる。笑いを忘れる。生きていることの半端なさを忘れる。いましかねえ。いまさえねえ。ノーフューちゃん。強烈な無。強烈な空。強烈な孤独。強烈な一体。強烈な今を叩きつける。ノーフューちゃんは「俺たちに未来はない」と囁く。その声に力を貰う。

不謹慎だが、なかなか出会えない方々に出会うと「楽しい」と思う。心配するより、楽しくなる。なんでそうなっちゃったのと興味が湧き、本来、同情するべき場面で笑ってしまう。君は面白いねと、友達になりたくなる。ダメならダメなほど良い世界があって、キラキラ輝く一番星に見える。助けるとか、救うとかではなく、一緒に遊んでいる感覚になる。そして「俺は元気だから、俺が家を出るよ」となる。人間を面白がると、自分も面白がれるようになり、自分の運命も面白がれるようになる。人間の業を、肯定できるようになる。金なんか要らないから、いろんな動画に呼ばれたら出たいと思う。私の話を聞くと、元気になる人が多い。元気になる姿を見て、私も元気になる。

大概の問題は落ち着けばどうにかなる。だから、しっかりしろ。人生の目的を忘れるな。外側がどうであれ、内側の思いさえ見失わなければ、逆転ホームランは発生する。打つのは自分ではない。神的なサムシングが打ってくださるから大丈夫。だから、前をむきなさい。顔をあげなさい。自分から進んで運気をさげるような真似はおやめなさい。姿勢。生きる姿勢が全部なんだよ。おそれることをやめなさい。どう生きるかではなく、どう遊ぶかなんだよ人生は。死にたくなったら俺を見ろ。運とハッタリだけでここまで来た男が、今からお前の味方になる。偉そうなことを言っているが、今夜寝る場所がない。心ある方は、私を泊めてください。泊めるのは無理だけど一緒にお酒でも飲もうよ的なお誘いも、お待ちしております。