封印された超古代史 「古史古伝」の謎:その59

 

  

 竹内巨麿や山根キクが「釈迦の墓」を建立したというのなら「竹内文書の怪しい話」「やっぱり偽書だ」で終わらされてしまうだろうが、遣唐使としてかの玄奘三蔵に直接指導を受け、仏舎利まで与えられている僧侶「道昭」(どうしょう)が、ここぞ仏教にふさわしい聖地だとして仏舎利を納めて「大釈迦寺」を建立、その地を「梵珠山」としている場所に「釈迦の墓」がある。本連載でも書いたが、釈迦の骨である「仏舎利」が納められているというのは、正真正銘「釈迦の墓」という意味なのである。単に釈迦を祀った場所というのとは意味が違う。

 

◆「道昭」と裏仏教秘密組織「飛鳥」

 

 「道昭」は、白雉四年(653)、吉士長丹・高田根麻呂、副使吉士駒・掃守小麻呂と共に第2回の遣唐使として入唐。長安に於いて、玄奘三蔵に法相教学を学び、多くの経論・経典を携え斉明天皇6年(660)に帰朝。飛鳥法興寺に禅院を建立し法相教学を伝えている。平城遷都後も元興寺に伝えられ、法相教学の初伝(南寺伝)となった。実は、この話にこそ「道昭」が「原始キリスト教」の仏教僧だったことが分かる。なぜなら「法興寺」とは聖徳太子が建立した「飛鳥寺」のことだからである。


 「飛鳥寺」は推古4年(596)、蘇我馬子の発願により日本初の本格的寺院として建立された寺で、「法興寺」「元興寺」とも呼ばれる。なぜなら、平城遷都に伴い奈良の地に新たに「元興寺」が建立されて以後は、「本元興寺」と呼ばれたからだ。鎌倉時代に伽藍の大半を焼失、現在の本堂は江戸時代に再建されたものだが、本尊の「釈迦如来坐像」は創建時の飛鳥時代の作で日本最古の仏像「飛鳥大仏」の名で知られる。この飛鳥寺の西側には「蘇我入鹿の首塚」と呼ばれる「五輪塔」が残っている。「五輪塔」とはストゥーパのことで、「釈迦の墓」のことである。

 

日本最古の仏像「釈迦如来坐像」(飛鳥寺)

 

 蘇我馬子が建立した日本最古の寺で、蘇我氏の氏寺である法興寺の後身でもある。法興寺も元興寺も「飛鳥寺」なのであり、関わっているのは「聖徳太子=蘇我馬子」、つまりイエス・キリストなのである。全ては暗合なのである。だからこそ「道昭」が三蔵から伝えられた教えを元に法興寺=飛鳥寺に禅院を建立、「道昭」の法相教学は平城遷都後も元興寺=飛鳥寺に伝えられたのである。これらを仕掛けたのは「八咫烏」である。但し、裏陰陽道の秘密組織「八咫烏」ではなく、裏仏教秘密組織「飛鳥」である!

 

 「神道」には表と裏があり、その裏にある陰陽道のさらなる裏に「八咫烏」が控えている。もちろんその組織を作らせたのは「聖徳太子=イエス・キリスト」であるが、聖徳太子は「日本仏教の祖」でもあり「大工の祖」でもある。聖徳太子は物部氏の社を「寺」に変えさせた時、裏神道の秘密組織「八咫烏」とは別に、裏仏教秘密組織「飛鳥」を作らせているのだ。表の「顕教」に対して、裏は「密教」であり、その密教を「恵果阿闍梨」から一人で継承したのは遣唐使だった「空海」である。だが、その密教もまだ表で、神道で言えば陰陽道である。その密教の裏側におり、日本の仏教を原始キリスト教の仏教とするための呪術で覆っているのが仏教系八咫烏の組織「飛鳥」なのである。

 

真言密教の主尊「大日如来」と金剛界曼荼羅

 

 なぜ、裏仏教の組織の名前が「飛鳥」なのかといえば、神道の呪術を行う一族の名には必ず「飛ぶ鳥」が象徴として入れてあり、さらに場所の飛鳥でもある。「飛鳥」には遠つ飛鳥と近つ飛鳥があるが、「飛鳥」は現在の奈良県高市郡明日香村の大字だが、古代から飛鳥と呼ばれた地域である。そして「明日香」の名には「日」が3つ入れてあることで3つの「太陽」、つまり「天界の三神」を暗示している。そして太陽の中に住んだとされる鳥は「八咫烏」である。聖徳太子が居たころから、アスカと読んで「飛ぶ鳥」字を当てた理由もそこにある。

 

 「道昭」や「空海」は遣唐使だった。日本が最初に遣唐使を派遣したのは、舒明天皇2年(630年)のことである。推古天皇26年(618年)に隋が滅亡、続く唐による天下平定の情報は日本にも入っていたが、聖徳太子・蘇我馬子・推古天皇と国政指導者の相次ぐ死去によって遣使が遅れた可能性があると一般的には言われているが、そうではない。聖徳太子=蘇我馬子=イエス・キリスト、秦河勝=モーセが準備させていたのである。

 

 なにせ、20回に及んだ遣唐使には、秦氏と藤原氏を筆頭に、大伴氏や空海の一族の佐伯氏などの秦氏系の人間、武内宿禰の末裔である紀氏や平群氏、物部氏系の賀茂氏や大神氏など、ほとんどが神道・古神道の祭祀に関わっていた一族から輩出されているのだ。つまり、遣唐使とは裏仏教の秘密組織「飛鳥」に協力する人を育てるための仕組みだったのであり、そして、その組織の組成に関わっていたのは復活体となったイエスと2人の天使モーセと釈迦である。なぜか。「大和(ヤマト)」の国とその宗教を全て「原始キリスト教」で封印するためである。

 

 

◆空海の師「恵果」が伝えた「密教」

 

 空海の唐より持ち帰ったのは「密教」で、その師は「恵果」である。恵果は正統の真言密教を継いだ第七祖で、唐では右にならぶ者のない高僧だった。恵果は出家した後、不空に師事して金剛頂系の密教を、また善無畏の弟子玄超から『大日経』系と『蘇悉地経』系の密教を学んだ。『金剛頂経』『大日経』の両系統の密教を統合した第一人者で、両部曼荼羅の中国的改変も行った人物である。長安の「青龍寺」に住して東アジアの様々な地域から集まった弟子に法を授けた。また、不空に七歳のときその才覚を見出された恵果は育てられ、十五歳のときには霊能力を得るに至ったとされている。その噂を聞いた時の皇帝代宗は恵果を宮中に呼び、疑滞あり願わくはそれを解くようにと命じる。恵果は六歳の童子に「大自在天」を降ろすと、童子は皇帝の過去現在未来を答えてしまう。驚嘆した皇帝は恵果に帰依。これにより、代宗・徳宗・順宗と3代にわたり皇帝に師と仰がれた。

 

恵果大師像(海南省三亜市空海記念苑)

 

 恵果は「霊能力」を持った密教を一つにまとめた僧侶で、「大自在天」(だいじざいてん)なる存在を降ろす力を持っていたのである。つまり「預言者」だったということである。この「大自在天」とは、「色究竟天」(しきくきょうてん)を主宰する神で、 ヒンドゥー婆羅門教の「シバ神」の異名でもある。万物創造と破壊をつかさどる最高神であり、「色究竟天」は仏教の三界のうち、色界及び天上界における最高の天のことである。つまり、「絶対神ヤハウェ」のことである。

 

 恵果が空海に密教の奥義を全て授けたのは、亡くなる半年前のことである。恵果は東の島から密教の真髄を全てを授ける若者がやってくるのを知っていた。他の2000人の弟子たちには密教の奥義を授けず、空海を己の後継者とし、空海ただ一人に全てを授けたのである。恵果はまず、空海を正式な弟子とするため、「三昧耶戒」(さんまやかい)という密教独自の「戒律」を授け、そして「灌頂」(かんじょう)を行う。頭に水を注ぎ、仏の位に達したことを証明するという儀式である。「三昧耶戒」とは、「天界の三神の奥義とイエスの再臨、そしてヤハウェが与えた十戒」のことである。「三」で三神、「耶」は「ヤ」で「ヤハウェ」、「戒」で「十戒」を示し、「昧」は「夜のあけ方のうすぐらい時、あけぼの」を意味する字である。夜明け前ということで、その時に天に輝くのは「明星」=「金星」となり、イエス・キリストを表している。それが密教の奥義なのである。


2ヶ月で密教を習得した弘法大師「空海」

 

 空海は、6月12日に恵果を訪ね、6月に早くも胎蔵界の灌頂を受け、7月に金剛界の灌頂、そして8月10日には阿闍梨位に上る「伝法灌頂」を受けている。たった2ヶ月で密教の奥義を全て授かっているのである!そして、恵果は宮中の絵師たちに、両界曼荼羅図や密法具の製作を命じ、不空から授かったものや自分の付嘱物を空海に与えるとともに、「大日如来」を意味する「遍照金剛」(へんじょうこんごう)名を与え、空海は密教の第八代の伝法者の地位についたのである。第八代ではあるが、第九代は存在しない。なぜなら空海のみが全てを授けられたからで、その意味では正統な「密教」は日本にしか存在しないのである。そして「大日如来」とは、もちろん「イエス・キリスト」を如来とした名前である。

 

 恵果は「この法をすぐに日本に持ち帰りそれを弘めなさい、それが私への報恩になる」と空海を諭し、20年間いなければならなかったはずの唐での修行をたった半年で終えているのである。恵果はその後すぐの12月15日、東塔院で没した。空海に、ぎりぎりのところで密教のすべてを授けることができたのであった。この「灌頂」という儀式は「頭に水を注ぎ、仏の位に達したことを証明する儀式」となっている意味は、イエスの預言者に達したことを認める儀式である。ユダヤ教における「メシア(救世主)」とは「油を注がれた者」のことをいうが、その救世主の預言者に達した力を持つとされる者にだけ授けられる儀式なのである。

 

 恵果は絶対神からの預言によって、後に「空海」と呼ばれる若者がやってくるのを知っており、全てを授けるために待っていたのだ。「密」という字は一時で「密教」を表し、「秘密」という言葉は「真言の教え、秘奥な教義内容、密教、秘密教」「人に知らせない奥の手、秘法、秘術」を意味するのである。そう、空海は仏教の秘密である原始キリスト教の教えと大日如来がイエス・キリストだということを継承したのである。だからこそ「万教帰一」として、全ての宗教の根源は一つだとしたのである!

 

<つづく>

 

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