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宿題忘れた時の対処法を先生視点でガチで考えてみた

宿題を忘れてしまい、危機的な状況に焦っているあなたに、まず伝えたいことは「もう手遅れ」である。

状況を整理しよう。理由は人それぞれ
・宿題そのものを学校に持ってくることを「忘れしまった」
・宿題の存在自体を「忘れていた」
・やる気が起きずにやっていない宿題を「忘れたこと」にしたい

結論から言おう。理由がいずれなのかは割とどうでもいいのである。先生が気にしているのはそこではない。

最も重要なことは、宿題を忘れたことを伝える「伝え方」そして「その後の対応」である。先生からこれを試されているのだ。

その伝え方や行動、言動によって、先生の返答は大きく変化するものである。

ここでは、先生の視点から、宿題を忘れた際の極意を授ける。これは極秘情報なため、他言無用である。

宿題とは、プレゼントである

そもそも、宿題をやってもやらなくても、先生は困らない。なぜなら、生徒の通知表の点数を下げるだけの簡単なお仕事だからだ。

つまり、生徒が宿題を忘れたことに対して、怒っていること事態が、おかしな話である。

「宿題」とは、先生にとってどのようなものなのか。いま一度「先生」の立場になって考えてみてほしい。

宿題は一般的に、授業カリキュラムに沿って先生が独自に考えたものであることが多い。

宿題がない先生は生徒からすれば「良い先生」かもしれないが、シンプルに出すことをめんどくさがっているだけかもしれない。

生徒のことを想い、熱意ある先生であれば、きっちり宿題を出す。中にはオリジナルプリントを作成する人もいるだろう。

しかし、熱意と愛情を込めてオリジナルプリントの宿題を作ったからと言って、給料が上がるわけでもない。

宿題とは、生徒のことを想い、先生がサービス残業を重ねて作った、いわば「恋人に送る手作りのプレゼント」のようなものなのだ。

そんな想いのこもった宿題を雑に扱われると、感情的にならないわけがないのである。

生徒からすれば、そんな頼んでもいないプレゼントいらないっ!と感じるだろうが、先生という生き物はそういうものである。

先生は生徒に対して、実らない片想いを続け、いつか振り向いてくれる瞬間を、心待ちにしている状態なのである。

つまり「宿題忘れました」を伝えることは、恋人からもらったプレゼントを無くしてしまったことを伝えることと同義なのである。

本当に忘れたのなら、素直が一番

ここで、重要なことは「やっていたけど持ってくることを忘れた」のか「そもそもやる気がなかった」のか、どちらなのかということである。

「やっていたけど持ってくることを忘れた」場合

あなたのその焦りや誠意は、言動として相手に伝わるものである。

大切にしていたプレゼントを無くしてしまった時、慌てて家中を探し、落ちている可能性がある場所をめぐり、死力を尽くしても見つからなかった後に出る言葉には、落胆が含まれるものである。

ゆえに、本当に「宿題を忘れた」ことが理由であれば、理由を考える必要もなく、素直に伝えるだけで、相手の感情は収まるものである。

一つ注意することは、日頃の授業態度や宿題への取り組みによる影響も大きい。普段から宿題を忘れている常習犯であれば、本当の理由がそれであっても、信じてもらえない場合があるが、それは自業自得である。

「そもそもやる気がなくやっていない」場合

逆に、やる気もなく、やってもいないのに、持ってくることを忘れた風を装うことは、オススメしない。一瞬でバレる。マジで。一番ムカつく。

上手くごまかせたと、バレていないと思っているのはあなただけで、先生はあえて様子を見ているか、対応がめんどくさいのでスルーしている可能性が高いことを理解しておこう。

「宿題を本当に忘れたかどうか」の論争をすることは、先生にとっても時間が惜しいため、そのままスルーするケースも少なくないだろうが、時には感情が乗り、徹底した「なぜ?」の理詰めをすることもあるだろう。

油断しているところに質問攻めをされて、変な回答をすれば、すかさずツッコミが入り、嘘をついたことを言及され、正直に明かすタイミングを逃し、ごまかしたことを後悔することになるであろう。

「そもそもやっていない」場合は、正直に伝えることが、先生の信頼を失わず、一番の鎮火効果が見込める唯一の手段なのである。

先生の反応パターン例

そうは言っても、正直に伝えることに恐怖を感じる人もいるだろう。

多くの場合は「そもそもやる気がなくやっていない」状態で、怒られることを避けるため「宿題を忘れた」ことにしているケースだろう。

普段から宿題をしているかどうか、どの程度取り組んでいるかは、親であれ先生であれ、内容を見ればすぐにわかるものだ。

そんな背景がある中、当たり前のように「忘れました(てへっ)」と何度も言われてしまっては、積もりに積もった感情も爆発するのである。

ここからは、どう伝え、どう反応が予想されるのか、いくつかのパターンを例に、ベストリアクションを考察していこう。

「事象→原因→課題→対策」の順に伝えていく

事象とは「宿題を忘れた」ことである。先生が最も聞きたいことは「原因」つまり「なぜ、宿題を忘れたのか?」ということだ。

この「原因」だけを適当に答えることを俗に「言い訳」という。「言い訳するな!」とよく言われてしまうのは、次の「課題」や「対策」がないためである。

よって、「言い訳」+「次どうするか?」をセットで伝えることを意識すれば、先生の反応も少し変化してくるだろう。きっと。おそらく。たぶん。保証はできない。

ますは「宿題を忘れました。すみません」と伝えた後、先生の返答によって、返し方を変える必要がある。以下はその例を挙げたものである。

ケース①「なぜ、忘れたの?」

ここで、絶対に言い訳だけを口にしてはいけない。肝に銘じておこう。

「宿題をやる時間がありませんでした」
→「宿題を予定していた時間に別のことをしてしまって、宿題をする時間がなくなり、そのまま宿題をやることを忘れてしまいました。今後は、宿題の予定を早めに設定して優先的に取り組むようにします。今日の宿題は明日に提出をします」

「宿題があることを知りませんでした」
→「昨日の授業で寝てしまったのか、宿題の指示を聞き逃してしまい、宿題があることを知りませんでした。すみませんでした。明日に提出期限を延長して頂けないでしょうか?」

「持ってくることを忘れてしまいました」
→「昨日の夜に、家の机で宿題を終わらせ、カバンに入れたと思っていたのですが、先ほど確認したところ見当たりませんでした。帰宅後に確認し、明日に提出してよろしいでしょうか?」

この返答のポイントは「先生が少し引くぐらい丁寧に、大人な対応を見せる」ことである。相手に「わかった」と言わせれば、一安心である。

先にも述べたが、この事実が「ウソ」であってはいけない。すぐバレるぞ。

ケース②「なぜ、今言うの?」

この発言には「本当に宿題に取り組んでいたのであれば、授業が始まる前に気付き、こちらから提示を要求する前に報告ができたのではないか?」という意図が含まれている。

ここでは「すみません」と謝罪するのではなく「さっき気づきました」「怖くて言い出せなかったです」と素直な感情を訴えることが好ましい。

その他に「そもそも宿題のやる気が起きなかった」「宿題をやろうとしたがさっぱりわからなかった」など、自己の問題提起をすることで、非を一度認めることもいいだろう。

むしろ、どうすればやる気が出るのか、家庭学習が進むのか、相談に持ち込んで、「宿題を忘れた」という話題から話をそらす手段もある。

ケース③「なぜ、謝っているの?」

「すみません」を連呼してしまうと「何も考えていないな」と先生側が察し、「すみません」に対して疑問を投げる場合がある。

この質問の意図は「宿題」という存在理由を考えさせたいのである。

宿題とは、生徒のためにあるものであり、やってこなかったとしても、先生は困ることはない。極論を言えば、本来の「宿題」の目的を考えれば、先生に謝る必要などないのである。

つまり、ここで重要なことは、先生に対する謝罪ではなく、自分の不甲斐なさをアピールして、宿題をやってこなかったどうしようもないやつとして、とにかく自分の非を認めることなのである。

こんなどうしようもない私に、もう一度、チャンスを頂けないかと、いつまでに提出しますと、期限を設けて、頭を下げて、黙るのみ。許しを願う以外にないのである。

さらに、再提出の際は、直接手渡しの上、遅れたことへの謝罪、待って頂いたことへの感謝、そして、今後このようなことがないように努める再発防止の決意表明を行う。

ここまでやれば、むしろ先生への好感度の上昇も見込める、ベストリアクションと言えるだろう。

「言い訳」が一番ムカつく

先生も恋人も、誰だって言い訳をされると、スイッチが入ってしまう。

これは、社会人になっても同様に、上司から問い詰められる原因にもなる。

ただ、忘れていけないことは、全てはあなたのことを思ったゆえの言動であること。

そして、何も言われなくなってしまった時こそが、本当の恐怖なのである。

最後に

そもそも、宿題をやろうとしてもモチベーションが上がらない人、学校の先生の説明がわかりにくく、宿題がわからないなど、家庭の勉強に絶賛困っているそんなあなたに、私の宣伝をしておこう。

筆者はこう見えても現役のオンライン家庭教師として活動しているもので、自分で言うのもなんだが、他の先生とは違い、少しクセが強い、そこそこに人気で、授業にも自信がある算数・数学専門の講師である。

もし、気になった方は、下のURLから覗いてみてほしい。

この縁が、読者にとっての何かとなれば、幸いである。


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