2023.12.26
# 西脇亨輔 # 木原事件

【テレビ朝日元法務部長が追う木原事件】ついに遺族が検事と初対面…!告げられた「衝撃の言葉」と検察が示唆した「独自捜査」の可能性

しっかりやらないといけない事件です

遺族のクリスマスに微かな明かりが灯った。これは本当の光となるのだろうか。

木原誠二前官房副長官の妻X子氏の前夫である安田種雄さん(享年28)が'06年4月に自宅で不審死を遂げ、一旦は自殺とされたが'18年に再捜査が始まり、しかしその捜査が何故か突然打ち切られたという、いわゆる「木原事件」。

年の瀬も押し迫った12月25日午後4時、種雄さんの遺族が初めて担当検事と面会した。

東京地検に入っていく遺族
 

出席したのは、種雄さんの母親、長姉、次姉と、この件の刑事告訴を担当した勝部環震弁護士ら弁護士3人の計6人。遺族はこれまでにも思いを伝えようと検察官に面会を申し入れてきたが断られ続け、ようやくこの日実現したのだった。先月テレビ朝日を辞めて自由に取材できるようになった私は、話を聞きに伺った。

検察庁に向かう道中、種雄さんの母は不安を露にしていた。

「木原さんや警察側が検察庁に手を回すようなことはないだろうかと、昨日からずっと心配で……」

その目には、すでに涙が浮かんでいた。

その後東京地検で始まった面会では、まず弁護士が挨拶し、続いて種雄さんの姉が捜査への疑問をまとめた書類を説明した。その間検察官はほぼ言葉を発さず、部屋は重苦しい空気に包まれていたという。それを破ったのは母の言葉だった。

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