横浜 青葉区 男性死亡事件で物色の形跡 強盗目的のグループか

16日、横浜市青葉区の住宅で、この家に住む75歳の男性が手足を縛られた状態で死亡しているのが見つかった事件で、室内には物色された形跡のほか、複数の人物が土足で入り込んだ跡があったことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は強盗目的のグループが押し入った疑いがあるとみて捜査しています。

16日、横浜市青葉区の住宅で、この家に住む後藤寛治さん(75)が粘着テープで手足を縛られた状態で死亡しているのが見つかり、体の広い範囲に打撲の痕があったことなどから警察は殺人事件として捜査しています。

これまでの調べで住宅の玄関脇の窓が人が通れるほど大きく割れていたことが分かっていますが、その後の捜査関係者への取材で室内が荒らされるなど物色された形跡があったほか、複数の人物が土足で入り込んだ跡があったことが新たに分かりました。

こうした状況から警察は、強盗目的のグループが窓を割って押し入ったうえ暴行を加えたとみて、室内からなくなったものがないかなど、さらに詳しい状況を捜査するとともに、首都圏で闇バイトを実行役にした一連の事件と関連がないか調べています。

近所の女性「親切そうで静かな人」

死亡した後藤寛治さんと知り合いだという近くに住む90代の女性は「後藤さんは親切そうで静かな人でした。朝、よく散歩に出かけていて会うと『おはようございます』とあいさつを交わしていました。近くでこのような事件が起きて恐ろしいです」と話していました。

また近くに住む80代の男性は「朝会ったら『おはようございます』とあいさつはしていました。いたって普通の人です。こんなことが身近であるなんてびっくりしました」と話していました。

知人の男性「事件に巻き込まれて大変 気の毒だ」

死亡した後藤寛治さんの知人で70代の男性によりますと、後藤さんは以前、横浜市内の会社で技術者として働いていたということです。

手製の家具を作ることが趣味だったということで、男性は「彼はもともとエンジニアだが、趣味で家具を作りたいと話していた。家具作りとエンジニアの仕事は似ている点があったようで、家具の学校にも毎週通い、家具作りの技能試験も受けるなど熱心に取り組んでいた。事件に巻き込まれて大変、気の毒だ」と話していました。

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