さよなら、もういないあの日のわたしと雪が苦手なあの人

さよなら、もういないあの日のわたしと雪が苦手なあの人

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珊瑚礁は砕けた

最初に嘘を吐いたのはだれですか、どんな嘘を最初に吐いたのか憶えていますか、そんなものは忘れましたかそうですか、わたしもです どんなにたくさん考えてもあなたの感情は分かりません、みなさまの顔色を伺って生きていますがごあいにくさま、目が悪いので色なんて分かりません、何が本当で何が嘘かなんて、あの子が面白いと言っていたいつかのドラマみたいなことを延々考えて返答が遅れる、会話が遅いわたしはみなさんを不機嫌にする、正しい答えをいつも探している、まるでテストのように、まるで地雷を避けて歩

    • 過去のぼくもやっぱり馬鹿だからさ

      灰になる方法を探している、骨と脳を市販薬の過剰摂取で溶かしていく、薬をシートから出すのはまだ慣れなくてだけど慣れるものでもないのかもしれませんね、初めて飲んだチューハイはなんの味もしなくて、初めて参加した親族の葬式はただ眠いだけで、骨になった笑顔の素敵なあなたを見て思うことなんて、なんだこれが人生の正体か、とか、そういうことだけだった、結局さ、ぼくらが人生で起こす行動すべてなんの意味もないのかもしれないね、それってひどいよ、とか言って泣き喚けばいい、の、かな、なんて、おもうわ

      • 流浪の月、かんそう

        ずっと観たかった『流浪の月』を先日ついに観ることができましたわけで、感想を書きたいなと思い立ち書いている次第です. ネタバレがあるかもしれないので、これから観る予定の人は気をつけてください... 愛することはたいへんだな、とまとめてしまうと、とても簡素な感想(だじゃれだ...!)になってしまうのですが、感じたことをひとことにまとめようとしてしまうとそうなります. 誰かを愛するということは自分をさらけ出すということと繋がっていて、もしかするとイコールなのかもしれません. わた

        • 消えない魔法を探している

          春になったら学校も仕事も休んで桜を見に行こう、明るい空に百均で買った子供向けのしゃぼんだまセットでかなしいこと全部を吐き出すの 夏になったら海に行こう、消えない傷跡の所為で海に入れないけれど一緒なら長袖でいたって大丈夫だよ 秋になったら月を一緒に見に行こう、死にたい夜に月を見ながら他愛もないことを話してもいいと思うの 冬になったらもう一度海に行こう、冷たい風に泣きそうになって「死ぬのは別の日にしよう」って一緒に笑ってよ それまでは死なないでよ わたしのしあわせはあなたが生き

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        珊瑚礁は砕けた

          さよならの向こう側なんかない

          中3の冬に一度も短くしたことのない長かった髪を切った、死ぬためだった、死ねなかった、その日のために、美しい死体のために新しい靴や服も買って出掛けたのにわたしは、わたしは、死に損ないにすらなれなかった、飛び降りることも首を吊ることも出来なかった、生きたいとは思わなかった、ああこんなものなのかと自分に落胆しながら、それでも重い足を引きずって満員電車に飛び乗って帰宅した 死ぬのに必要な言葉とはなんだろう、さよならだけじゃきっと足りなくて、好きだったは呪いになって、結局、あなたがしあ

          さよならの向こう側なんかない

          10歳までには死にたい

          久しぶりに吸ったクラスメイトのいる教室の空気は最悪中の最悪だった、教室の端の席で机の木目を数えるしかなかったわたしのことは誰が救ってくれますか、誰がわたしを救えますか 泣いていた日々に、苦しかった日々に、あの頃に戻れたのなら今度こそ自殺が出来るのではないかと戻れやしないのに期待をしている自分がいていつまでもそんなことを考える自分に心底吐き気がする、どこにも行けるところなんてないのに一体どこに行けばいいのだろうかと考える、何もないのに常に何かを求めている、自分の輪郭を確かめるた

          10歳までには死にたい

          悲しみは通過点、苦しみは通過点

          悲しみは通過点、苦しみは通過点。わたしたちはただ虚ろな毎日へと落とされていくだけなの、さよならだなんて言わないでほしかった、けど、わたしはあなたに縋っているだけで、勝手な神様にしているだけで、苦しんでいるのは本当はわたしじゃなくてあなたの方だった、 悲しみは通過点、苦しみは通過点。わたしたちは押し込められた水槽の中で知らずのうちに水葬されて生きている、生き地獄とはこういうこと? ねえ神様 わたしはだいじょうぶよ、だいじょうぶ全部大丈夫なのだから泣かないで、だってほら聞こえるで

          悲しみは通過点、苦しみは通過点

          死んでしまいたい日の過ごし方がわからない

          死んでしまいたい日の過ごし方がわからない、薬をシートから出すことだけやけに上手くなっていく日々から早く解放されたい、オレンジ色の景色は幻覚を見ている証拠なの、あの人の顔が思い出せない、声も、仕草も、好きだったはずなのにどうして忘れていくのだろう、ずっと真夜中でいい、朝も夜も来るな 音楽を楽しめない、映画が楽しめない、しあわせがわからない、涙の味ばかりわかってしまう、卒業式のわたしはいつにも増して惨め極まりなかったことを思い出す、教室で泣きそうになりながら受けた授業を未だに憶

          死んでしまいたい日の過ごし方がわからない

          黒いランドセルの女の子

          「はっぴーばーすでー、わたし」ひとりリビングで唱える、誕生日なんていつ祝ったっていいでしょう? ケーキなんかなくって、うれしくなくたって、生まれたことを後悔していても、全然違う日に言ったって、なんだっていいはずよ、ピンクばかりに気を取られて水色の呪いの力を知らないのね、ほんとうは黒いランドセルのあの女の子がわたしは大好きだったのよ、自分を貫くってかっこいいじゃない 千葉ニュータウンなんて行ったことないから缶ジュースの値段も知らない、神聖かまってちゃんに出逢ったとき、大森靖子

          黒いランドセルの女の子

          夏、におい

          ビー玉を転がすように自分の命を捨てたくなる、ふうせんを手放すように自分のすべてを捨てることができたらどれだけ楽だろう、ああでも、小さい頃はふうせんが欲しかった、ビー玉を机の上で転がした冬もあった、いつからわたしはこうなってしまったのだろうか、環境が変われば自分も変わるのだろうか、そんなことはないだろうな、ならば祈り続けるしかないのかもしれないと、ふと思った 「勉強なんかしなくてもいいからいつもみたいに本をたくさん読みな」と言ってくれた先生がいた、担任の先生はわたしのことをど

          夏、におい

          下書き供養

          自殺未遂を繰り返してしまったこと、自傷する毎日だったことを先生は「たいへんだったときのこと」と言いました 大丈夫だという言葉を欲しがっていたのは確かにわたしで、けれど、いまは大丈夫だということ?と思ってしまうくらいには、心に余裕がなくて、そのことがかなしくおもえました 今はしていないと思われている自傷行為、先生に預けたカッターはきっと酷く錆びているのだろうなと思ってかなしくなったから、かんがえることをやめたかったけれどむりでした これは、もうずっと前の、下書きです。 わたし

          下書き供養

          とても素敵な、わけがないだろ

          白い珊瑚の亡骸のような、祖母だった、祖母を形成していたそれをみて、にんげんの正体はこんなものなのかと思うことしかできませんでした。ミニストップがない所為でハロハロが食べられない県の片隅で執り行われた葬式は、春なのに恐ろしいほど寒くて、手にしていた数珠が気持ち悪くて、わたしだけ泣いていなくて、わたしはただ作法を学ばなければということばかり考えて母を真似て焼香をしました。 去年の春の話です。 がんばろうと焦ります、学校に行っていないことはアイデンティティでもなんでもなくてただ罪

          とても素敵な、わけがないだろ

          インターネットをやめる夢

          心の冷たさは暖房じゃ暖かくならないんですねとおもった、ランドセルを背負っていた時代を唐突に思い出した、涙が出る、わたしはこんなはずじゃなかった、夢はなかったけれどこんなはずじゃなかった、誰か助けてくれと嘆くくせして誰かって誰だろうねと他人事のようにかんがえる インターネットをやめる予行練習をして人生から早退する想像がエスカレートしていく、あんまりにも本性がインターネットだから何回も何回も転生を夢見ている加工だらけのきみと地獄に行くんだね 診察室の声がぼくの耳まで届く、祈りが呪

          インターネットをやめる夢

          急行電車、飛び込み、のち終わり

          ラインが消えかけた横断歩道、何も息をしていない花壇、エアコンの不快な風、去年の話 近所の知らない人間の宝物、擦った跡のある車、放課後に登校するとき見かける懐かない猫と誰もいない時間帯の夕日が眩しい電車、自分も学生なのに自分以外の制服を着た人間を表面だけで怖がってしまう罪悪感、今も同じ 駅のホームでの飛び込もうかなという思考が何も知らずに通り過ぎて行く急行電車の風に邪魔される 昨日聴いた曲も憶えていないくせにまた消費するだけの音楽を探している 馬鹿にされたくない、見られたく

          急行電車、飛び込み、のち終わり

          向こう側

          目についたものをひたすらスーパーの彩度の高い色をしたカゴに入れる想像をして、心の埋まらない部分はなんだろうと考える、スターバックスはいつも混んでいて、加工された似たり寄ったり量産型の思い出を24時間だけきみに教えるね ささやかな何かが欲しかった、日曜日のやわらかい匂いとか、古い本の温度を覚えていたりとか、朝早くからやっている番組のじゃんけんに勝利したとか 朝なんて起きられないのですけれどそれでも、だからこそ、無理だけれど無理だから願っていたことがあって 保健室の暖房の風が冷

          向こう側

          過去とか冬服とか

          時々同じ夢をみる 繰り返しの夢は他にもあって、階段を転げ落ちるものだったり同じような世界に居たり 夢の中で これ知ってるやつだと思うものもある、目が覚めてから また同じ夢を見たと思うものもある この夢は後者で、いつも、暗くも明るくもなく黒くも白くもなくただ何もない場所にわたしは居る 日によって腕を切っていたり(自傷)、ただ立っているだけで何もしていなかったり 中学校の頃に見ていたこの夢は中学の制を着ているわたしで最近のわたしは高校の制服を着ている 〝夢を見ているんだ〟という

          過去とか冬服とか

        雪|note
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