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【新契約作家のご紹介】山科ティナ先生 新連載開始記念 スペシャルインタビュー

こんにちは!
株式会社スピカワークスの新人編集者・小屋です。

この度、弊社では新しく〖マンガ家・山科ティナ先生〗マネジメント契約を結ぶ運びとなりました✨
山科ティナ先生、これからどうぞよろしくお願いします!

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山科ティナ(やましなてぃな)
2011年『ちっちゃい王様。』(「別冊マーガレットsister」)でデビュー。代表作『ショジョ恋。-処女のしょう子さん-』『推しは自分です。』『#140字のロマンス』など。

そして本日・5/24(金)発売の『デザート』7月号に掲載された『黒子と悪役(ヒール)くん』の連載開始を記念して、山科ティナ先生にスペシャルインタビューを受けていただきました。
これまでのプロフィールや、弊社でのマンガ制作への意気込み、そして新連載の『黒子と悪役くん』についてなど、たっぷりとお話を伺っております♡

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また今回は山科先生にご快諾いただき、弊社スタッフの大越新人編集の小屋インタビュアーを務めたほか、現在弊社で活動中のインターン生3名見学として参加しました。もちろん、弊社代表・鈴木(しーげる)も立ち会っています!

それではインタビュー本編、お楽しみください!!

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◆デビューからこれまでと、影響を受けた作品たち


インタビュアー・小屋(以下、小):まずは山科ティナ先生のプロフィールについて、教えてください!

山科ティナ先生(以下、山):私は高校生の時に『別冊マーガレット』(集英社)でマンガ家デビューし、大学生のころに自分でSNSにマンガを投稿し始めたことで、活動の幅が広がりました。その後はファッション誌『ar』で『ショジョ恋。─処女のしょう子さん─』(主婦と生活社)を連載するなど、個人でもいくつかお仕事をしながら今に至ります。

小:かつてSNSに上がったマンガを拝見して、すごく驚いた覚えがあります! それを始められたきっかけはなんだったのでしょう?

山:当時、美大に在籍する中で、マンガ以外の作品をwebにあげてバズっている子がいたんです。そういうケースはまだ少なかったんですけれど、「マンガもいいんじゃないかな」と思い、webに上げ始めました。

小:なるほど、周囲にそういう方がいらしたんですね。SNSの発信力を使って、読者にマンガ作品を届けるという方法が、当時新鮮に感じました。ちなみに、これまでどんな作品に影響を受けてこられましたか?

山:いくつかタイトルを挙げると、『フルーツバスケット』(高屋奈月、白泉社)や『NANA』(矢沢あい、集英社)、『となりの怪物くん』(ろびこ、講談社)、あとは『ストロボ・エッジ』(咲坂伊緒、集英社)ですね。結構たくさんありますけれど……(笑)。

小:少女マンガの名作揃いですね!

山:そうですね〜。小学校高学年から10代は、ほぼずっと少女マンガばかり読んでいました。

小:作品との出会いはどんなことがきっかけで?

山:アニメから入った作品もありますが、たとえば『となりの怪物くん』は、書店にあった「1話ためし読み冊子」を立ち読みしてすごく面白かったので、その場ですぐに1巻を買いました!

小:好きな作品に共通する要素やポイントはありますか? 

山:キャラクターが濃くて魅力的」な作品が多い気がしています。たぶん、キャラたちの掛け合いや、楽しいやり取りを見ているのが好きなんだと思います。

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◆『デザート』を選んだ理由と想い


小:続いての質問です。「マンガを連載すること」の魅力について、どう思われますか?

山:キャラクターを長く描けるというのが、マンガ連載ならではの良いところだと思います。自分にとっても、一番心に触れて残っているのは連載作品が多いということもあり、そういったマンガ作品を私も描いてみたいです。

小:今回、『デザート』での新連載が始まります。『デザート』を連載誌に選んだ理由はどんなところに?

山: 10代のころに読んでいて、思い入れのある作品が多かったことがひとつと、現在載っている作品も好きで、憧れの先生が多かったということがあります。あとは個人的に、『デザート』に載っている作品の絵柄にとても魅力を感じていて。「『デザート』に載ることができたら、めちゃくちゃモチベーションが上がるな」という思いがありました。

小:今回、少女マンガ誌での連載は初めての挑戦となります。意気込みなどはありますか?

山:『デザート』は長く憧れていた媒体でした。そして「青春」にも憧れがあって。好きな作品も学園ものが多いので、大人向けの作品を描いている間にも、水面下で学園もののネームを描いていた時期もありました。ですから自分の中では、「数年越しの思いが実ってようやく描ける!」という気持ちです。がんばります!

小:先生の中で秘めていたものが、一気に爆発しそうな連載ですね!(笑)

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◆スピカワークスでの作品作りと少女マンガ執筆の楽しさ


小:
さて弊社との契約や今回の連載開始と、これまでと異なる新しい環境になりますが、心境の変化はありますか?

山:スピカワークスに所属されている先生方が、憧れて読んできた方が多かったので、その分すごく良いプレッシャーを感じています。これまで以上に、原稿に集中できていて、とても楽しいです!

大:プレッシャーを原動力に! ところで今回、先生が以前に描かれていたwebマンガや少し大人向けの女性誌から、『デザート』のような少女マンガ誌に移ることで、何か違いを感じた部分はありますか?

山:キャラクター作りと絵、でしょうか。どちらも自分の中で変化を感じています。キャラクターについては、大人向けの作品だと「より人間らしくしよう」と思って描いていましたが、少女マンガ誌では「キャラクターをいかに個性的にしていくか」という点に、かなり力を入れています。
作画については等身を少し縮めたほか、キャラの顔や絵柄も「色気を残しつつ、その年齢ならではの魅力も入れられたら」と考えました。その調整に、時間がかかりましたね (笑)。

小:少女マンガならではの、「描いていて楽しいところ」はどこでしょう?

山:学園シーンや制服は、少女マンガならではだと感じます。可愛い感じや青春っぽい作画が楽しいですし、学園でのキュンシーンも思い出の中にある場所にすることができるので。たぶん、みんなが共感できる懐かしい場所だからこそ、想像が膨らむというか(笑)。「妄想だけどちょっとありそう」みたいなキュンを描けるのが、少女マンガの楽しいところだなとすごく思います。

小:理想とリアル、どちらも追及できるのは、少女マンガの楽しいところですね!

山:はい……! 本当に。


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◆新連載の見どころとテーマについて


小:あらためて、新連載の見どころはどのあたりでしょう?

山:変化球な悪役ヒーローの紫島(ししま)くんと、裏方で人のためにがんばる黒子(くろこ)ちゃん、二人の凸凹コンビの掛け合いをぜひ楽しんでもらいたいです。あと、以前から憧れてワクワクしていた「青春」のシーンは、自分も描くのが楽しみで(笑)。今、10代の青春真っただ中の人たちにも共感してもらえる部分とか、憧れになる部分があったら嬉しいですね。そして大人になった読者さんにも、「あの頃の気持ち」を思い出してもらえるような話にしていきたいです。

小:作品のテーマはどんなところに?

山:テーマはずばり、1話の最初のモノローグにあります。人は恋愛をすると、お互いが自分にとっての主人公になる。それは恋愛の良いところだと思ったんです。そこからキャラクターを考え始めました。
ちなみに紫島くんの性格については、当初、王道のタイプで考えていましたが、ある時MBTI(Myers Briggs Type Indicator)にハマりまして。日本だと16の性格タイプに分かれる無料の性格診断が有名ですけれど、その中では「ENTP(討論者)」のタイプがキャラのイメージと合っていたので、それを王道ヒーローと掛け合わせてどんどん極めていったら「悪役の方が魅力が出るな」と思ったんです。MBTI、自分の解釈なところもあるのですが……(笑)。
あと私の友達にENTPタイプの子がわりといて、「面白くて魅力的な人たち」だと思っていたので、それも「キャラクターにしてみたい」と思った理由にあります。

大:ヒロイン・かよ子の「黒子」という設定は、その後から?

山:あ、黒子は先にできていました。最初に描いた時は、もっとおとなしめの黒子だったんですけれど、キャラクターがどんどん変化して、今の2人になりました。黒子と主役系のヒーローだったところから、ヒーローの性格が180°変わって、「悪役ヒールくん」になりました。

大:斬新な組み合わせですよね……! 


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小: MBTIからキャラを考える方法は、今までにも使ったことが?

山:自分の中でMBTIが流行る前は、星座を使って考えたこともありました。占いとMBTIって全然違うものですけれど、キャラや性格を分類して言語化してくれるコンテンツだと思っていて。なので「いろいろな人の特徴を取り入れたい」と考えた時に、その言語化してある情報を参考にすると、わかりやすくなることが多かったんです。

大:山科先生は、キャラクターの性格からお話を展開させていくことが多いのでしょうか?

山:そうですね、ざっくりとしたテーマができた後は、そこにハマるキャラを考え始めて……という流れが多いと思います。たとえば今回の1話目だと、「そのキャラの良さや特徴を出せるようにしたい」みたいな目標が漠然とあって。そこからエピソードを考える感じです。

大:ありがとうございます!


◆人が魅力的に見える時


小:ここで、山科先生の「フェチ」について教えてください!

山:男女共通なんですけれど、人の「バグ」みたいなところにすごくグッときます。「バグ」って、コンピューターであれば直さなきゃいけないものですが、人間やキャラクターの「バグ」、つまり不具合や欠点についてはすごく魅力的に感じるんです。人間らしさというか、「人ならではの良いところ」かなって。そして、その「バグ」が1番見えるのが「恋愛」だと無意識に思っていたので、恋愛ものの作品が好きなのかなと。人が恋愛をした時の、「普段こんな感じの人なのに、恋愛をするとこうなっちゃうんだ!」みたいな不具合にすごく萌えます(笑)。
あとは作画で言うと、最近「骨格診断」が気になっていまして……!

小・大:おお~!(笑)

山:「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」といった骨格タイプがあると思うんですけど、個人的に少女マンガのヒーローは、骨格ナチュラルが一番しっくりくる……!(笑)

大:それは具体的に、どういった部分で意識されますか?

山:今までの大人ものの作品だと、たとえば「スーツを着てほしいキャラクター」であれば、「骨格ストレート」を意識して……ちょっと胸板厚めにするとか。今回は高校生の制服をたくさん描けるので、男子は肩の骨感やしっかりとした関節が目立つ「骨格ナチュラル」がいいかなと! 女の子だとまた違ってくるな、とか。今回の作画では、そのあたりを結構意識しています(笑)。

大:紫島くんの表情にも惹かれます! 表情の描き分けは意識されていますか?

山:わ〜、嬉しいです。あの紫島くんになるまで、すごく自分の中で時間がかかったので(笑)。キャラらしさを考えて、「色気とかセクシーさとか、妖艶さみたいなのが出るように描きたいな」と思いながら試行錯誤していました。


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大:キャラらしさ、とても出ていたと思います……! 甘辛ミックスみたいな表情がすごくキュンときました。

山:かわいい言葉です。甘辛ミックス(笑)。

小:まだ1話目が掲載されたばかりということで、これからもっと黒子ちゃんや紫島くんのキャラらしさが出てくる、というのは今後の楽しみになりますよね! では最後に、読者やファンの方々に向けて、メッセージをお願いします。

山:私自身、初めての挑戦ともいえる場で、良いプレッシャーを感じつつ、ドキドキしながら今描いています。青春の憧れやドキドキを詰め込んで描いていけたらいいなと思っているので、楽しんで読んでもらえると嬉しいです。よろしくお願いします!!

小・大:山科先生、本日はどうもありがとうございました!

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山科ティナ先生のスペシャルインタビュー! 最後まで楽しんでいただけましたでしょうか。これからも山科ティナ先生のご活躍にご期待ください!

また、本日 2024/5/24(金)発売のデザートより新連載『黒子と悪役くん』が始まりましたので、そちらもぜひご覧ください!☆

山科ティナ先生へのさらなる応援を、引き続きよろしくお願いいたします!

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