長崎生まれの学者で「恐竜」という和訳を考案したことで知られる「横山又次郎」を、坂本龍馬ら幕末の志士らを写したことでも知られる「上野彦馬」が写した貴重な古写真が、報道陣に公開されました。

横山又次郎は「日本の古生物学の父」と呼ばれ、「恐竜」という和訳の生みの親でもあります。長崎市は約2年前に又次郎の孫から又次郎に関する古写真群の寄贈を受け、専門家らに依頼し調査を進めていました。

その結果、寄贈された古写真群が、これまで前半生やプライベートに関する資料がほとんどなかった又次郎の青年期までを映したもので、全30枚のうち18枚が上野彦馬の撮影所で撮られたものだったことが分かったということです。

長崎外国語大学 姫野順一特別任用教授:
「東京に行ってからも度々帰省して、彦馬の撮影局で写真に写っていた」

長崎市恐竜博物館 中谷大輔学芸員:
「又次郎の養母にあたる上野彦馬の姉である横山庭が(上野撮影局での撮影に)深く関与したものであろうと」

長崎市は今月19日から、又次郎の古写真群のレプリカを「ベネックス恐竜博物館」で一般公開する予定です。