「嫌われちゃうのは、しょうがないかも…」動物園の”獣医さん”の切なすぎる本音
すごく表情が豊かな子
表情豊かなお嬢様が紹介されたのは、連載66回目(https://gendai.media/articles/-/92710)。ずっと見ていると、くるくると表情が変わるタンタンですが、ほかのパンダもこんなに表情が豊かなのでしょうか。 タンタンの担当になった当初は、パンダをじっくりと見たことがなかったという梅元さんは、「中国や日本で、たくさんのジャイアントパンダを見てきて、個人的にパンダはとても表情が豊かな生き物だと思っています。中でもタンタンは、特に表情豊かに見えますね」と話します。 さらに「最初は、表情まで気にしていなかったのですが、タンタンと一緒に過ごしていくうちに『この子は、すごく表情が豊かだな~』と感じるようになりました」と話します。どんな表情が一番好きかと尋ねると「やっぱり笑顔に見える表情ですね」と、答えてくれました。
お嬢様の大好物
タンタンの一番の好物はリンゴ。おいしい物をたくさん食べて、舌が肥えているタンタンですが、好みの品種などはあるのでしょうか。「どの品種が好きなのか気にしたことはありませんが、残したときに、まだあげていない方を食べてみると、酸っぱかったりしてイマイチおいしくない。人間が食べても、おいしいと思うものが良いようですね」と、梅元さん。 このときは、春節のお祝いに中国駐大阪総領事館からいただいたリンゴを、1個を丸かじりしたようですが、まるごと1個とカットしたもの、どちらの方がお好きなのでしょう。「タンタンはリンゴが大好きですからね。そりゃ、大きいのが食べたいと思いますよ」(梅元さん) もう一人の飼育員・吉田憲一さんと梅元さん、それぞれの切り方にクセはあるのかを尋ねると「僕は大雑把で、吉田さんはきっちり細かめです」と、笑いながら教えてくれました。 じつはリンゴもニンジンも、小さめに切ったときの方が、タンタンが観覧通路の方を向いて食べる率が上がるのだとか。カットが大きい場合は、体重計にもたれた方が食べやすいようです。